調教開始-2
「はあああっ!」体をよじって逃れようとするが動くのは頭だけだ。
左右に激しく振って、その淫靡な感覚を振り払おうとしていた。
両の乳房を絞り上げながら、男の武骨な指先が器用に鎖を弾きだした。
手を変え、さまざまな感覚を送り込む手管に翻弄されてゆく。
ニップルバイブとは別なモーター音がし始めた。楕円の球をくっ付けた様なアナルバイブだった。しかし、そのいやらしい形をしたものが何であるのか、みゆきは理解していなかった。
もっと強い振動が乳首に伝わり、悲鳴をあげさせる。鎖づたいに付けたバイブが徐々に乳首に向かって下がってゆく。
「ゆるしてください、と云うんだ」いきなり鷲掴みにした。
指の間から堪らず飛び出した乳首を、男が押しつぶすようにバイブで押さえた。
鎖で吊られ、手で掴まれ、バイブで押される。不自然に変形されていく女体の部位が男の視覚にとらえられ、男の欲望を歪ませてゆく。
「ああああああっ! くっぅっっ!」
「このバイブで今からお前の尻の穴を貫く。どうだ、うれしいか!」
「やめてぇっ!」
「では、素直に云え。お前の名前は」
「みゆき、みゆきよ!」
「アタシのことは何と呼ぶんだ、云ってみろ」
「……」
「云わぬつもりだな」
「お願い、こんなバカげたことは止めて!」
たっぷりとローションを塗りつけたアナルバイブをみゆきの顔にかざした。ローションを滴らすアナルバイブがまるで節足類を思わせる。
「さあ、根元まで押し込んでやるぞ。この長さがお前に収まるのだ」
男がそのバイブを手にしたまま、女の尻を覗き込む。
すでに胸への責めで、潤いを帯びたバギナの下のスミレ色の窪みを見る。
尖らせた舌先をアヌスにあてられ、みゆきが悲鳴をあげた。
「いやっ!」
アヌスを責められる恐怖が舌の動きに過敏に反応してる。
コソコソと皺を這いずり回るおぞましさが 益々節足類を連想させ恐怖がます。
「さあ、もう一度聞くぞ。アタシのことは何と呼ぶんだ」
「ご主人様よ! ご主人様!」
「ふん、何だその言い方は。もっと、敬愛の念をこめて云え」
「敬愛! 何言っているの!」
ぶぶぶぶっ
バイブが穴に当てられた。
「嫌よぉっ! いやああああっ!」楕円の側面を一つづつ、当ててゆく男のいやらしさ……。
「ほうら、こんなに長いのがお前の中に収まるのだぞ」
「ゆるして、ゆるしてってばっ!」
「まだ、口のきき方ができていないな。ゆるしてくださいだ。ゆるしてください、ご主人様と云え」
みゆきはバイブを当てられている恐怖で懇願するように云った。
「ううううっ! ……ゆるしてください、ご主人様……」
「ほっほっほっ、好い子だ。ご褒美をやらなくちゃいかんな」バイブをアヌスに突きたてる突きたてる様に当てた。男の手に力がこめられる。
「云ったわよ、ちゃんと云ったじゃない! いやよ、いやっ!」
ずぶっ! 節足類の第一関節がアヌスに飲み込まれた。
「さあ、もう一度ちゃんと云うんだ」
ずぶ! ずぶ!
「いああああああ! やっ、やめてっ!」
「ほら、ほら、云わんか 。云わぬとこうだぞ。ひっひっひっ」
ずずぶ、ずるずる! 女の頭がのけ反る。
「あああっ! だめ! だめっ! 云うから、待ってぇっ!」男の手が無情にも力をこめる。
節足類の体が 次から次へと呑み込まれてゆく。
すでに 半分ほどアヌスに潜り込まされてしまった。
「くうああああああっ!」
尻の穴からずるずると硬いものが侵入してくる感覚! そのいままでに感じた事のないかき回される違和感。そして圧倒的な蹂躙感。みゆきは その初体験の恐怖と感覚で混乱していた。