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【青春 恋愛小説】

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17-6

凜子とは昔から仲が良かったが、特に最近男四人でつるむことが増え、凜子とは席が隣ながらそこまで頻繁に話すこともなかった。

しかしこうして久しぶりにじっくり話をしてみると、以前がどうだったのかが思い出せないほどウマが合う。


凜子って、こんなに笑うのか。

学校で周りの女子と一緒にいても、ここまで笑っているところは見たことが無い。


単に意識し過ぎている鉄弥の妄想かもしれないが、それでも鉄弥はこの時間を大切にしようと思った。



酒も進み時間も経った。

代謝がよくなっているせいか汗をかいていて、凜子にシャワーを促した。

別に嫌らしい意味は無い。


凜子は多少戸惑ったが、それに応じた。


部屋には、ベッドの上で膝を抱えた鉄弥が一人。


今日一日を振り返り、そしてこの後のことにまで考えが及ぶ。


下心が無い、と言えば嘘になる。

しかしそんなつもりもない。

適当におしゃべりして、楽しく過ごせればそれでいいじゃないか。

暁生のこともある。浮かれてなんかいられない。


しかしそう思った矢先に顔がニヤついてしまうのが、鉄弥である。


バスルームの方から響く水の音に、鉄弥は酔った。


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