計画&実行-3
高嶋は仕事の話題を中心に話し始めるが、優梨子にとってはどうでもよかった。
それどころか、さっきから右隣に座る伊藤の視線がやけに気になる。
さりげなく優梨子のシャツの胸元やスカートから露出している腿をちらちらと覗いているのだ。
「それにしても、先輩の奥さんって綺麗ですよねえ…色っぽいなあ」
伊藤はニヤリとしながら堂々と優梨子の姿を厭らしい視線で舐めた。
「…いえ、そんなこと…」
あまりに強烈な伊藤の視姦に、優梨子は思わず乱れてもいないスカートの裾を手直しした。
「僕も奥さんみたいな人と結婚できたらなあ」
その言葉のあと、優梨子は一瞬驚いた表情を浮かべて伊藤に視線を合わすが、すぐに無言で俯いた。
「‥‥(や、やめてください…!?)‥‥」
テーブルの死角、伊藤の左手はスカートの裾を捲るように優梨子の右太腿を何度か撫で回す。
突然現れた触手に、優梨子は箸を持つ手を震わせ、左手で必死になって伊藤の手首を掴んでいるが撫でる手つきは収まらない。
「優梨子…注いでくれ?」
高嶋は抵抗を遮るように妻にグラスを差出し、ビールを注ぐように促す。
「…えっ!?…あっ…」
優梨子は仕方なく自分の左前に置かれたビール瓶を手に取ると両手を添えた。
木製のベンチ掛けの席が逃れることを許さず優梨子はまさに無防備となる。
高嶋の連携に伊藤はすかさず左手を動かした。
テーブルの下でどんどん露になっていく人妻の太腿、内腿を撫でる手はショーツの窪みに滑り込むと指先で上下に摩擦する。
「…うっ!?…(お願いやめて…)」
優梨子の表情が曇る。