師弟の病名、教えます。-6
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「は、ぁ、ぁ……」
ソファーに座ったルーディの膝を跨ぎ、向かい合わせにラヴィは腰を落としていく。ブラウスの前をあけ、スカートは履いたままだが、靴は脱いでいた。
片方の足首にひっかかっていた下着が床に滑り落ちる。
スカートに隠された秘所は、さっきまでさんざんルーディの指をくわえ込まされていたせいで、柔らかく蕩けている。奥からあふれ出す蜜で、内腿までぐっしょりと濡れていた。
じりじりと熱い楔を胎内へ埋め込んでいく感覚に、眉が寄る。
ルーディの大きな両手でしっかりと腰を押さえられ、串刺しにされていく。
腰を落としきり、根元まで全て納めてしまうと、ようやく手が離された。かといって下腹いっぱいに肉杭を埋め込まれた状態で動く事もできず、真っ赤に蒸気した顔でラヴィは目の前の人狼に縋りつく。
広い背中に両手を回し、ぎゅっと抱き締めると、同じように背を抱き返された。
「ラヴィの身体、きもちいい」
陶然とした声で、ルーディが呟く。
「小さくて柔らかくて……全部好きだ」
「わたしも、ルーディが好き……」
照れながら小声で囁く。
北国の雪とこの国の太陽に焼けた肌も、逞しい引き締まった身体も、時おり凶暴な光を帯びる琥珀色の瞳も、全部、全部、あいしてる。
上を向くと、唇が重なった。少しざらついた大きな舌に、口内を蹂躙される。
激しい口づけでも、今度は怖くない。ラヴィも同じくらい興奮し、積極的に舌を絡めて応える。
結合部からとろりと熱い蜜がまた零れ、蕩けそうな愉悦を貪るように、腰をゆらめかせてしまう。本能のまま欲求にしたがい動き始めた身体を止められない。
屹立を咥え込んだラヴィの中は狭く、抜き差しの動きに、伸縮する襞が激しく擦られる。
駆け巡る痺れに眩暈がする。
「ん、きもちいい……ルーディ……狼でも人でも……ルーディだけ……」
自分がうわ言のように口走っている言葉が、だんだんとわからなくなる。心の中に浮かんでいた事を思うまま告げる。
互いの体温が上がり、吐息が焼けそうに熱い。浮かんだ汗が球になり肌を滑っていく。
埋め込まれたルーディに何度も奥を突かれ、背を仰け反らせて快楽の絶頂を貪った。
ビクビクと中が痙攣し、雄を締め上げ愛撫する。
繰り返す絶頂に呑まれ、気絶しそうになった頃、抽送がいっそう激しくなった。
しっかり掴まれた腰を固定され、これ以上ないほど奥に打ち込まれる。子宮口の小さな窄まりがこじあけられた。
「――――――っ!!!!」
激痛と許容を超える快楽が同時に押し寄せ、ラヴィは目を見開き、声にならない悲鳴で叫ぶ。
何度やってもこれだけは慣れない。
子宮の中に直接、熱い体液が注ぎ込まれた。
激しく痙攣しながら、ルーディにしがみつく。あたまがまっしろになる。なにもかんがえられなくなる。