少女-4
「好きな男の人に愛されるためのレッスンだから」
萌恵の胸をやさしく撫でながら、遥香は自分のスカートの中に手を入れて、そのまま下着を脱ぎ捨てた。
そして隠しておいた男性器型のおもちゃを手に取り、さっきまでショーツを穿いていたその部分へ、悩める顔で挿入していく。
チュプン、グチュン。
「んふ、うっ、んっ……」
怖いくらいの刺激に突かれて、軽蔑の眼差しでバイブレーターを見つめる遥香。
それ以上、中に入ってこないで。
中途半端にわたしを気持ちよくさせないでよ。
そこばかり責められたら、わたし、もう、だめ、やだ、やだ、イク、バイブでイっちゃう。
最低っ、だけど、くせになるの──。
脳内に分泌したピンク色の妄想が、しだいに遥香自身を呑み込んでいく。
次にそれが伝染するのは、ほかの誰でもない萌恵だった。
健康的な脚にもほんのり色気が差して、デニムのミニスカートに巻かれた太ももがせわしくよじれている。
膣にバイブレーターを挟んだまま、遥香は少女のスカートをまくった。
そこに黒いスパッツがのぞく。
一応、女としての身だしなみは意識できているようでも、股間のまるみはすっかり一人前のそれになっていた。
「きっと素敵な気分になるから、安心して」
遥香は萌恵のつぼみに指を這わせた。
「……!」
初めて迎える他人の指に、初めてとは思えないぬくもりをおぼえる萌恵。
どちらかと言えば気持ち悪いはずなのに、くり返しなぞられているうちに、そこがグズグズと湿ってくるのがわかる。
「やめて……」
「ほんとうに、やめていいの?」
「いやだ、大人、いや……」
「それならいいわ。マサトくんはもうわたしと済ませてあるのに、モエちゃんはそれでいいんだよね?」
「いやだ、それもダメ……」
こんな気持ちにさせられたのは、萌恵にとって初めての経験だった。
好きな人に好きだと言えないもどかしさを見透かされて、同時に胸や下腹部をまさぐられているのだから、こんなに恥ずかしいことはない。