まさかの自由研究-10
「ヌルヌルしてて、ビチョビチョしてるね」
「はあ、はあ、あっ、もう手加減しなくていいから、いっぱいかき混ぜて……」
見たい気持ちを我慢しながら、健太郎は自慢の運動神経にまかせて、手首を回転させたりした。
穴はそうとう深い。変な水もたまっている。
クチュクチュという音だけを頼りに、この不可解な行為をひたすらくり返す。
「ふうん、ううん、気持ちいいよお、ああ、ああ、イクう……」
遥香は弱々しく爪を噛んだり、乳房をブラジャーごと揉み上げたり、トリップ寸前の意識の中で何度も喘ぐ。
久しぶりに吹いた潮を見て、余計に感度が高まっていく。
そしてとうとう、そのときを迎える。
熱い痺れが胃を通り過ぎて、子宮から膀胱に向かってゆっくりとくだり、今までの未練を洗い流すように膣を満たすと、クリトリスで絶頂した。
暗幕の向こうから差し込む光、女しか逝けない世界で遥香は一人、痙攣する体をひととき放置していた。