漆黒の淫靡-4
「我らには未来永劫の怨念に祟られておっての…
この里では男しか生まれんのじゃ。」
そんなような事を老人は呟いた。
私にはそんな風に聴こえるがそもそもその言葉さえ、私がどの程度理解できているのか怪しいものだった。
ただ、思う事は老人の語る言葉は他の男たちが交わす言語よりは遥かに私たちの言葉に近かったように思えた。
そんな事より体の内は前にも増して熱くなってきた。
このままでは血が煮えたぎってしまいそうだ。
私はたまらず背中を丸めて下腹部を押さえた。
なぜか体が破裂してしまいそうな気がしたからだった。
押さえたその指先が股間に触れた瞬間に私はなぜかたまらなくなってデニムの前を開き、膝立ちになった状態で下着の中を自分でまさぐり始めた。
もう誰が見ていようが関係ない。
とにかく体の内側からじわじわと滲み出してくる疼きを抑えなければ…
その瞬間に私の体は宙を舞い、結構激しく床に叩きつけられたような気がした。
男たちが文字通り、束になって私にのしかかってくる。
レイプ…される?…
もうレイプでも何でも構わない。
ある者は肩を押さえつけ、ある者は半裸同然の私を剥き上げてしまう。
膣孔に圧迫感を感じた時、大腿が大きく開かれている事に気がついた。
乳首に刺激を感じるけど、重い頭の外側から響くような鈍い感覚が響くだけで強姦されてる危機感すら微塵も感じなかった。
アソコが熱い…
声は咆哮にしかならず、拒む事も欲っする事もできずにいる。
男たちは次々に入れ替わり、私の陰部を犯していった。
「いやぁぁっ!」
何人目かがそれを引き抜いた時には、ゴムのように膨張した私の膣孔から老人の眼の色のように白く濁った大量の精液が高く噴き上げたような感じがした…
… … … …
目覚めると携帯に一通のメールが送られていた。
差出人は親友の伽穂からだった。
>和泉先輩の体験登山だけど…どうする?
まだ、頭は半分夢の中にいた。
深い山間に囲まれて、どこまでも青い空を見上げたような記憶が消え去ろうとする淫靡な宴を追いかけるように残像を残している。
もうひとつの世界で私はあの里を出る事ができず、大きなおなかから男たちの子を産むのだろうか?
>私やっぱりパス!
>ごめんね。
そう打ち込むとその手で携帯を床に置き、乱雑に掻き回した引き出しの中からバイブを取り出す。
スイッチを軽く爪先で押し上げて、ブーンと鈍い唸りを上げるその先端を下着の上からまだ疼きおさまらない淫靡に突起に押しあてたのだった。
ー完ー