その2-4
正直、自分以外が盗んだショーツを何に使うかなんか知らなかった。
何より、パンツを見たがると言うのも、理由ははっきりしていない。本能的な物だ。
「はっきり言いなさいよ。一応未遂で終わったんだし、正直に言えば、誰にも言わないであげるから。」
完全に不利な状況に立たされた優はもはや白状するしかなかった。」
「は、穿く…」
「はく?」
「うん、穿く…」
理解が出来なかったのか、頭の上に?が浮かんだような表情だ。
「穿くって、普通に、パンツを穿くってことだよね。意味がわかんないんだけど?女物だよ?」
優はゆっくり口を開き、事の経緯の一部始終を話した、もちろん麻里の名前は伏せてだ。
「ええー…そ、そうなんだ…何か変って言うかなんていうか。」
絶対にキモいとか言われると思った優だが、その返事は意外だった。
それには訳があるのだが…
「お願い!絶対誰にも言わないで!」
「まあ正直に話したし、約束は約束だしね、その代わり…」
「その代わり…?」
「ズボン脱いで。」
そう、このためだったのだ。