]U 抉開の桜貝-1
・・・抉じ開ける・・・
「もう逃がさないよ・・・、恵利子」
恵利子の美肉に直接触れること数日。
千章はその指先に確かな手応えを感じていた。
それと気付かれぬ様に、ほんの僅かであるが千章の指先には「ある薬品」が塗り込まれていた。
それを繰り返し繰り返し、間接的に恵利子の美肉に擦り込んでいんでいったのである。
その効果を千章は、その指先にて確かに感じ取っていたのだ。
「薬品」を使用していない時と違った、くぐもった熱が指先に伝わってくる。
まだ濡れてこそいないが、確実に効果が出てきている。
5月31日 水曜日
今日も千章の本当の目的が、磯崎恵利子に気取られる事無く「侵食」は続いている。
繰り返される男の卑劣な行為に、恵利子は軽蔑と嫌悪の感情抑えながら耐えていた。
しかし精神的にはともかく、肉体的には恵利子の反応は数日前より変化していた。
心とは裏腹に、身体の火照りが止まらないのである。
とりわけ男に玩ばれる下半身には力が入らず、今まで経験した事の無い感覚が恵理子を支配する。
生理前と言う事もあり「刺激に対して敏感になってきている」、恵利子はそのせいだと思い込んでいた。
実はその反応はすでに仕組まれ、予想もされている事も知らずに・・・
千章の指から解放されてなお、恵利子の花芯は熱を帯び恥かしい位に膨らんでいた。
徒歩で高校まで移動するだけで感じてしまう・・・
膨らんだ花芯が、歩くだけで微妙に下着に擦れ刺激されてしまう。
恥かしい事に、その刺激で濡れ始めてしまう。
教室に着く頃には、下着を汚してしまうほどに・・・
全身から火照りが引き始めるのは、午後の授業になってからであった。
そんな日を繰り返しながら・・・
今日恵利子の体調の変化との相乗効果で、遂に千章の指先が湿り気を探り当てる。
まだ視覚で捉える事は叶わないが、美しい花びらがうっすらと拡き潤い始めた事を千章はその指先で知る。
幼い花びら中央より湧き出る「清らかな聖蜜」は、満たされると徐々にその縁から溢れ始める。
すかさず中指先の腹部分で花芯を擦りあげると、更なる恵みが満ち溢れ太腿までつたい始める。
それを繰り返し続けると、恵利子の膝がガクガクと震え初める。
ここで更に追い打ちをかけ、中指先を膣孔入り口に浅くあてがう。
ほんの浅く中指第一関節までにとどめ、同時に親指先で花芯を捉え舐り始める。
膣孔入り口付近にある鋭敏な部分と、花芯を同時に中指と親指先で挟み込む様に執拗に舐り続ける。
触れられているだけではなく、「入れられ弄られている」事を自覚させ更なる羞恥心を煽り立てる。
遂に「貞操の桜貝」が開かれる。
立っている事さえ辛く感じられる。
止まらない疼き・・・
溢れ出た「聖蜜」は、美肉をしとどに濡らし下着を汚してなお止まらずに太腿をつたい続ける。
「磯崎恵利子さん、次の駅で降りましょう」
千章が恵利子の耳元で囁く。
初めて聞く脅迫者の声は、意外なまでに穏やかで丁寧な口調であった。
曖昧な状態の恵利子は、拒む事さえ出来ずに促されるまま降車する。
ひどくぎこちない足取りで、ベンチにたどり着くともたれる様に座り込む。
千章は周囲から降車客が消えてから、タイミングを計った様に販売機で購入した飲み物を差し出す。
意外なまでに自然と受け取り口にしてしまう恵利子。
飲み物を差し出す数秒前、千章は用意しておいた液体を混ぜる。
液体は○○○、即効性で全身麻酔に近い効果があり持続性もある強力なものであった。
多少の後ろめたさはあったが、恵利子に対する欲望がそれを大きく上回ったのである。
憧れの少女であった「石崎佑香」に不思議と近い面影を持つ磯崎恵利子。
そしてその容姿もさる事ながら、内面より醸し出す雰囲気は痛く千章の劣情を誘った。
さらに計画実行の布石である「スカート内盗撮」が、少年時代の「石崎佑香との取引」を思い出させよりいっそう千章の想いをあおる。
これは少年時代に行った石崎佑香との行為の延長、千章の中で石崎佑香と磯崎恵利子が重なって行く。
「この少女は特別だ」
そして千章は石崎佑香との関係で残ったままの「想い」を恵利子に求めた。
恵利子にとっていくつもの不遇が重なっていく。
これからその身に降りかかる、受難の数々をこの時の恵利子はまだ知らない。