〈屠畜部屋〉-18
『……いい?貴女は死ぬまで私の豚……愚かで恥ずかしさも知らない豚よ……』
麻里子は気付いた……その笑顔の中の瞳は、笑ってなどいないと……始めに対面した時の、冷酷な瞳そのままだと……。
「……はひ……た…助けて…下さい……瑠璃子を…ハアッ…助けて……」
麻里子の願いを聞き終わる前に、タムルは立ち上がって麻里子の前から消えた。そして床に飛び散った牝汁や淫水を踏み付けると、扉のドアノブを握り、振り返った。
そこには我慢しきれない部下達が麻里子に群がり、早くも性器同士を繋げて、快感を貪ろうとする光景が繰り広げられていた。
『ちゃんと舌使えよ!!やる気あんのかあ?』
「ぶげぇッ!!が…ぼぉ!!」
『穴もガバガバじゃねえか?俺達を気持ち良くさせようって気が無えのかよ?』
意識的に下腹部の筋力を用いなければ、もはや鬼畜達を満足させられない身体になってしまっていた……タムルを絶頂に導く為だけに消耗した体力に、それを望むのは酷なのだろう……。
『……私達を満足させるから、代わりに妹を助けて下さいって約束だったわよね?……助けて欲しいんなら気合い入れて穴を締めなさいよ!!』
タムルはいきなり怒鳴り付けると、怒ったように扉を閉めて部屋から出て行った。
最後の最後にタムルの機嫌を損ねてしまった事に、麻里子は深い悔恨に苛まされたが、今はそれよりも、ここに犇めく鬼畜達を満足させる以外になかった。
自分の肉体の虜にし、瑠璃子の事など忘れてしまうくらいの快楽を生み出さなくては……。
『お?やっぱケツマ〇コの方がイイぜ?……もっと力入れて締めてみろ?』
『へっへぇ……旨そうにしゃぶりやがって。結構気持ち良いぞぉ?』
『妹を助けたいんだろ?もっと一生懸命にやれよ!!』
秘穴や肛門は猛り狂う肉棒にメッタ刺しにされ、酸素を欲して止まない口も肉棒が塞いでくる。
鎖はギリギリと軋み、息も絶え絶えな麻里子は傍若無人な集団の餌食となる。
(……お願い……瑠璃子は……瑠璃子だけは……)
部屋の真ん中に吊り下げられた肉……少しでも快感の強い肛門は常に狙われ、その容赦の無い攻撃にズル剥けになっていく……この美しい《肉》の名前は銭森麻里子と言い、妹の美津紀と親友の文乃を助けに来た女刑事だという過去は、もうどうでもよいくらいに無意味なものとなっていた。
己の肉体を消耗し、飼い主の為に生かされているその存在は、間違いなく家畜そのもの。
痛みも苦しみも受け入れ、滅私奉公している様は、正に性家畜の牝豚だ……。
《終》