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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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兎の宴 前編-9

「ああ……」

 ヨウコの椅子に座りながら、ツキコは自分の股間を晒していた。
 そして、思わず羞恥の声を漏らす。顔は伏せて、俺の顔は見れないでいる。
 黒いハイソックスの上の白い太ももが、実に生々しく、そして美しく映えていた。
 その付け根には、ささやかな陰毛が慎ましげに彼女の中心部を隠している。
 残念なのは、やはり足を開かないと、全てが見えないということだ。
 足を閉じて椅子に座っているので、見えるのは陰毛とわずかな縦筋だけだ。
  
「足を開いてよ、ツキコ」

 俺は再度ツキコに命令した。
 人に命令することなどまず無いので、俺自身もドギマギしてしまっている。
 ツキコは少し口を開けて、ハァハァと息を荒げていた。
 ツキコも興奮してしまっているのだろうか。
 心の底ではこういうことをしたがる願望が眠っているのかもしれない。
 あんな写メを俺に送るくらいなのだ。その写メは、まだ消してはいない。
 写メを消す機会はツキコにもあったはずだが、彼女も消さなかった。
 ツキコが足をゆっくりと広げていく。体がわなわなと震えているように見えた。
 上は、黒のワンピース。下は、それが捲れて丸出しになっていた。
 ツキコのその部分が、俺の目の前で、明るい部屋の中、晒されてしまっている。
 俺は思わず、ツキコの座る椅子の前でひざまずいた。

「見ないでぇ……」

 ここに来て見ないはずがない。
 ツキコだって、見て欲しいのだ。俺はもう、そのように思い込んでしまう。
 濃い桃色のゴムのような陰唇がうっすらと潤いを漏らしている。
 見るほどに理性が吹き飛ばされていくような気がした。
 ツキコの白い太ももが桜色に染まり、喘ぎ声がさらに激しくなった。
 もう、見られているだけで、感じてしまっているのだ。
 自然と顔がツキコの中心部に近づいていく。頭の両脇にはツキコの太ももがあった。
 ツキコの体温を感じた。中心が、ヒクリと動いたように見えた。
 その瞬間ツキコは見ないで、ともう一度喘ぎながら言う。
 本当に嫌なら、手で俺の頭を押しのけてしまえばいいのだ。
 しかし、ツキコはそれをしなかった。ツーッと中心から雫が零れた。
 それを口に含みたい。
 そう思った時、俺はツキコの股間に頭を埋めて、唇をその部分につけてしまっていた。


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