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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Portrait-17

両足には黒いストッキングがぴっちりと張り付いており、

柔らかな腹とその下腹部も露になったままで隠すべき下着もなく、
ただ象徴的に“青い薔薇”によって表現されていた。


そして彼女の背後に重なるようにして描かれた男の姿。

筋骨隆々とした褐色の肌がセリスの白さを一層鮮明に表現している。


セリスの背後から金髪の男の右手が彼女の右手を握りしめ、

左手は彼女の左乳房を下から押し上げるような形で描かれている。


一方のセリスは顔を横向けにして、
自らの眼前にある男の横顔に左手を添えている。

そんな彼女の表情は
目を潤ませ頬を僅かに赤らめ
何かを言いたそうにしてピンク色の唇を開いている。




まさしく
今のセリスの現実の姿に限りなく近い情景の描写。

ただ唯一その作品が完成していない部分。
セリスと向き合う金髪の男には、“顔”がなかった。





「・・・こうして絵の構図を再現させていただきました。

あとはアウザー様のお顔を加えることによって、
この絵は完成を迎えるのです・・・・・」



セリスの背後で画家の声が響き、
直後彼の身体がソファの位置からずれるようにして横に移動する。

揺れ動いたクッションのせいか、
セリスの腰がそのまま背後のソファに沈みこみ、
彼女の背中はソファの背凭れに預ける格好になった。



「さて・・・これからが待ちわびた夜になるな」



そう呟きながら、
アウザーはゆっくりとソファの方に歩み寄ってくる。

既に自らの襟元に手をかけプチプチとボタンを外し始めていた。


いわずと知れた、
真に絵を完成させるために――――






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