Portrait-14
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―――それから数十分、
「―――――ぁああ・・・あ・・・・」
視界を塞がれた状態の中、
半開きの唇からは喘ぎ声と共に甘い吐息が吐き出される。
今のセリスは外から見ても完全に“模様替え”を施されていた。
身に付けていた上下の黄色の衣類、そして下腹部を覆っていたブラジャーや黒いティーバックは全て剥ぎ取られソファの足元に散乱している。
彼女の首には銀色の首輪がぴったりと装着されており、首輪には銀色の細い鎖が繋がっており、
その先は画家の左がしっかりと握っている。
彼女の両手首は首輪と同じ銀色の腕輪が装着され、
今は彼女の後頭部まで大きく引き上げられていた。
そんな姿勢のせいか、
彼女の胸元がやや前に突き出された格好になっている。
彼女の両足には黒い生地で編まれた薄手のストッキングがぴったりと張り付いている。
これもセリスの白い肌を際立たせるための、いわば演出だった。
そして何も覆うもののないセリスの下腹部。
露になっている彼女の金色の茂みから何かが突き出ている。
それは彼女の足元に置かれた白いキャンパスの表面にまで伸びていた。
そう、それは絵筆。
黄色の絵具に浸された筆だった。
筆の柄はセリスの茂みの中に突っ込まれ、
そこから滲み出ている透明の蜜が微かに柄の部分にまで垂れてきていた。
今のセリスの姿勢。
両足をM字に曲げた状態でソファに座る画家の両足の間に僅かに腰を下ろした状態。
両手首は頭の後ろにまで引き上がった状態で、
セリスは今腰の動きだけで薔薇の中に刺さった絵筆を動かしている状態だった。
背後にいる画家も左手でセリスの首輪から伸びる鎖を握りつつ、
右手を彼女の腰付近に添えて その動きを助けていた。