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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Portrait-11

( !! )



セリスの脳裏に、
かつて目の前の男の手によってベットの上に固定され巧みな愛撫を受けた情景が一瞬よぎる。



思わず身体を起こそうとするが、
先程までの身体の脱力感は未だに全身に残っており、身体を僅かに動かすことしかできない。



「・・・効果はそう簡単に消えないと思いますよ。以前私が進呈した眠り薬と同程度の力はあります。

東方の異国でわざわざ精製したという特有の麻痺作用を含んだお香の力は・・・・」


「何・・・ですって?」



両目を見開き絶句するセリス。
やはり今まで彼女が吸っていた香りが最大の原因だったのか―――――



そんなセリスの当惑を知ってか知らずか、
画家はソファの足元に白いキャンバスと絵の具を置くと、
かつてのように横たわるセリスの傍らに腰を下ろした。

その反動がスプリングと連動してソファが上下に波打ち、軋むような音がセリスの耳許に漏れ聞こえた。


―――ギシィ・・・・・




そして、




「 !!! あッ・・・ 」



画家の両手がセリスの細い腰周りを押さえるやいなやセリスの身体がソファのフワリと浮き上がり、

次の瞬間には彼女の身体はソファに腰を下ろす画家の膝元にストンと降ろされた格好になった。


彼女の眼前には壁にかかるシートを被った2枚の絵画があり、

彼女の腰に回された男の両手、

そして肩口からセリスの耳元に密着するようにそよぐ画家の吐息。





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