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美しき姦婦たち
【その他 官能小説】

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聖なる淫水(1)-4

(4)

 ファミレスを出るとむっと熱気が襲ってきた。二日前に梅雨明けして猛暑の一日だった。
 途中コンビニに寄ってビールを買うと、彩香がケーキを食べたいと言い出した。嬉しくなるくらいの食欲に坂崎はアイスクリームも加えた。

 マンションの建物が見えてくると、
「あ、この道憶えてる」
「ほんとか?」
「ほんと。もっと真っすぐ行くとホームセンターがあった」
確かにある。
「そこで花火買ってもらった。思い出した」
坂崎は子供の記憶力に感心した。
 さらに、部屋に入ると彩香は風呂場やトイレを覗きながら、
「憶えてる。奥の部屋にあたしたち寝たんだよね」
「へえ、すごいね。そうだよ。その部屋使っていいよ」
2LDKの間取りで二部屋とも和室である。
「きれいだよね。うちなんかごちゃごちゃ」
「子供がいないからね。もう十五年も経つんだよ」
「そうか……」
彩香は荷物を持って部屋に入っていった。

 エアコンを強風にした。室内は温室状態である。
「伯父さん」
彩香がすぐに戻ってきた。
「あたし、伯父さんと同じ部屋がいい」
「昔みたいにか?」
「うん。一緒に寝る」
「一人だと怖いんだろう」
「そうじゃないよ」
坂崎は内心慌てていた。表情に出さないようにさりげなく応じてはいたが、微かに速まる鼓動を感じていた。伯父と姪とはいえ年頃の娘である。しかも二人きりである。しかし彩香があまりにもあっけらかんとしているので彼も意識を見せないように聞き流して、
「伯父さんの鼾、うるさいぞ」
「いいよ、そんなの。平気」
バッグを置くと衣類やシャンプーを取り出した。どうやら本気らしい。
(伯父である自分が気にしなければいいだけだ……)
  
 坂崎はテレビをつけるとビールを出しかけて冷蔵庫に戻した。一日の汗がべっとりと体にこびりついている。シャワーを浴びてからにしようと思った。
「伯父さん、先にシャワー浴びてくるから。早くビール飲みたいからな」
「はい」
彩香は顔だけ振り向いてにっこり笑った。


 体を洗いながら、
「まいったな……」
呟いたのは勃起してきたからである。陽子が死んでからペニスが女陰を潜ったのは、たまに足を向けるソープ以外にはない。あとは裏モノを眺めている。当然満たされない毎日ではある。しかし、だからといって……。

 複雑な想いに揺れていた。彩香の姿態を眺めているうちに疼いたという紛れもない事実に当惑していた。若さと美しさに心がときめきながら、しかしそれは遠い自分の青春時代を彼女に重ねているような気持だった。そう思っていた。それが、彩香が同じ部屋で寝ると言った時から急に彼女の体が透けて見えるようになってしまった。つまり『女』として捉えたことになる。……
(伯父と姪だぞ……十六だぞ……)
言い聞かせるように邪念を振り払う。股間は屹立したままだ。立ち上がって鏡に映してみる。ふだんより硬化して久しぶりにズキズキと漲っている。
(新鮮な刺激ということか……)
 
 突然扉が開いて慌てて座り込んで脚を閉じた。
「伯父さん、入るね」
振り向くと両手をぶらぶらさせながえら彩香が入ってきた。
(全裸!)である。
「彩香……」
どう対応したらいいのか、混乱した。
「狭いんだよ、うちのは……」
動揺を押し隠してやっとそれだけ言うと、栓を捻って勢いよく湯を出した。

 垣間見た若い肉体は目を射るほどに眩しく美しかった。白い小さな乳房と可憐な淡紅色の乳首が頭に焼き付いた。
 洗い場は二人並ぶと触れ合ってしまう。彩香は構わず彼の横に膝をついて割り込んできた。
「お湯かけて」
(伯父であらねばならない……)
坂崎は覚悟を決めた。平然と対応するしかない。
「なんだ。彩香は赤ちゃんみたいだな」
「ちがいまーす」
「じゃあ、甘えているのか?」
「そうでーす」
「しょうがないな」
「小さい頃、伯父さんと入ったよね」
「ああ、美緒ちゃんと三人でね。憶えてるんだ」
「おぼえてるわ。伯父さんに抱っこしてもらってあったまるの好きだったんだもん」
二人でじゃんけんをして順番を決めていたっけ。……
「あの頃からまだ甘えん坊のままか?」
言葉とは裏腹に気持ちは強張っているが、あえて目をそらさずにシャワーをかけた。

「今日は汗かいただろう。暑かったからな」
「うん。すごく暑かった」
 項から背中にシャワーを当てる。湯を弾く瑞々しさ。透明感のある肌は胸が締め付けられるほどきれいだ。
 彩香が顎を上げながら胸を向け、さらに膝立ちになったので目の前に股間がさらけ出された。まるで、
『見て』と言わんばかりの恰好である。
(ほう……)
陰毛は少ない割に毛足が長く、伝った湯が先端から流れ落ちている。上から見ているので秘部は見えないが、丘の膨らみからは柔らかに息づく秘裂が想像できる。

 ペニスは漲ったままだが隠すことはしなかった。開き直ったわけではないが、隠せるものでもないし、彩香の無邪気さには自然にふるまう方がいいと思ったのだ。もちろん、割切ったとはいえ勃起した状態を意識しないではいられない。彩香もその現象の意味を知っているはずだ。
「せっけんつけて」
「洗うのは自分で」
「ええ?なんだあ」
ひょうきんな声を上げながら彩香はボディシャンプーを手に広げ泡を立て始めた。
(洗っていいものなら隅々まで洗いたい……)
 彼女が横を向いたタイミングをみて坂崎は立ち上がった。
「先に出るよ」
逃げるように浴室を出た。

 一息ついても『幹』は硬度を保ったままだ。
(これだけ刺激を受けたら無理もないか……)
触れ合うばかりの間近で乙女の裸身が匂ったのである。男として逞しいのは嬉しいものだ。四十四歳、まだ元気ではあるが、今日の隆盛ぶりは格別である。だが刺激の源を考えると疾しい気持ちは否めない。坂崎は幹を握りしめて脈動を感じていた。


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