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仄か
【その他 官能小説】

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 彼女の色黒い頭髪が、前後に揺れ、左右に揺れ、やがて男の左肩に寄り添う。

 それはまるで、催眠術にでもかけられたように、眠りの森に迷い込むのである。

 しめたものだと、男は調子を上げていく。

 彼女の着衣に指をかけて、胸元へ手を差し込むと、カップのかたい感触にたどり着く。

 ここまで来れば、目を覚ましたって、かまうもんか──。

 いただくものだけ、いただくとしよう──。

 男は、もふもふと、隣人の胸を揉んだ。


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