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仄か
【その他 官能小説】

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 新着メールをきっかけに、私はふたたびデッキへ向かった。

 電話口で、妻の体をいたわり、生まれたばかりの娘の様子を訊いた。

 どんな名前がいいのかという、命名の最終確認も交わした。

 誰にでも愛される名前──。

 欲を言えば、そういうことになる。

 なるほど、娘を持つ親の気持ちとは、こういうものなんだ──。

 まだ見ぬ娘の陰に、なぜだか、あの女の子のことが浮かぶ。


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