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仄か
【その他 官能小説】

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 気持ちを新たに、私は席に戻った。

 もちろん、隣には女の子がいる。

 何度も席を立ち、なかなか戻らない中年男のことを、彼女はどう思っているだろうか。

 仕事の電話に追われる、営業マンにも見えないだろうし、少なくとも、好印象を抱いていないことは確かだ。

 いつしか彼女は、新幹線の揺れに身をまかせて、うとうとしはじめた。

 女の子の身支度は、男以上に時間がかかるものだ。

 彼女もそうとう、早起きしてきたに違いない。


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