記-18
無料で読める、ケータイ小説を検索して、さくさくとページを送っていく。
軽快な展開と、適切な語呂で、あっという間に中盤まで読めてしまった。
自分の書く小説では、まるで適わないと思った。
そうかといって、物語にのめり込んだわけではない。
私の左半身の神経は、つねに休まることがないのである。
どんな些細なハプニングでもいい──。
彼女と共有できる出来事が欲しい──。
そんなことを期待する自分が、とても最低な生き物に思えた。