デネブの館-25
「く……アイ、俺、もう」
「あっ……! 駄目よ、まだ駄目! わたし、今日は大丈夫だから――」
アイは俺が射精の意思表示をすると、黒いスカートの下の下着だけスルリと脱いで、俺の上にまたがった。お互い、まだ服は着たままだ。
「――中で、出して」
俺にまたがって、瞳を潤ませながら、アイは硬直の上に腰を下ろしていく。
ねっとりとした肉に先端が当たったと思った瞬間、硬直がずぶずぶと吸い込まれて、やがてアイの一番奥の壁にコツリと突き当たった。
アイは、俺の胸に手を突きながら天井を見上げて、切ない声を出した。
結合部がスカートに隠れて見えないのが、却っていやらしく思えた。
見えないけど、確かに結合しているのだ。アイの白い太ももだけが見えている。
結合しても、アイはなかなか動き出さなかった。早く刺激が欲しいと思った。
思わず、催促するように下から腰を揺すった。
「あ、あン……駄目よ、今日は、わたしが動くんだから。じっとしていて」
アイはのろのろと自分の内部をほじくるように、体を前後に揺さぶり始める。
ゆっくりと体を振りながら、まとわりつくような甘い声をアイは出す。
俺はアイの上着の中に手を入れて、意外とボリュームのある胸に手を添えた。
アイが揺れるたびに、俺の手の中にある乳房も揺れた。
揺れないように強く掴むと、アイの声が切迫したものになった。
「あ、ああン、もう、もうそろそろ、わたしも――」
アイは俺にまたがったまま体を仰け反らせて、今度は体を上下に揺すりはじめた。
大きく開脚をして、後ろ手に俺の膝のあたりを掴んで、腰を動かしている。
体が仰け反っているから、アイの顎は上を向いて、白い首筋がびくびく震えるのが見えた。
スカートがギリギリ結合部を隠しているが、アイが腰を使うたびに大きな水音がする。
最高に卑猥な光景だと思った。だが最高にアイを愛おしくも思った。
早く、この女の中に放出してしまいたい。
「あ、アイ、俺、もう……」
「あ、あ、い、いいよ、出してェ……わたしも、イクから、あ、あああッ、ああ、イクゥ……!」
ドクドクと俺の幹から大量に快感の種が迸った。
アイも仰け反ったまま、体中に電流でも流れているかのように、細かく震えていた。
開いた口から涎が垂れている。目が正気を失ったように、ぼんやりと呆けている。
体中に流れる快楽の電流に、ただ身を任せて貪っているように思えた。
やがてその電流が流れ終わると、俺の上に華奢な体をどさりと落とした。
ハアハアと息を荒げている。
だが、アイはまだ足りないとばかりに、俺にキスを強請った。