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想いを言葉にかえられなくても
【学園物 官能小説】

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想いを言葉にかえられなくても《冬の旅‐春の夢》-10

………………
「っふ…あっぅ…っあん!…っあ!!」
 あれからどの位経ったのか…解るのは太陽は姿を消し、夜空に変わったくらい。確か、珈琲を飲んでいた時は夕方だったはず。
「やらしいな、さっきまでウ゛ァージンだったとは思えない。…もう、痛くないのか?」
 私を四つん這いにさせて、後ろで胡座をかきながら指で膣を弄ぶ。
じゅぷ、ぐぷ、ぢゅぷぢゅ、ぐぢゅ…
「ひぁっ、痛くない!ひぁ…やっ……そんなにいじはない…でぇ!!っあんっ、あぅっ!」
 初めて繋がった時は、身体が裂けるかと思ったくらい痛かったのに。今じゃ、指が縦横無尽に暴れたって気持ちいいと感じる。ううん、足りない。…欲しい。そんな身体になってしまった。
「や、じゃないだろ。欲しくないのか?」
 指が止まる。…ざわめく膣が……耐えれない。
「欲しい!お願い…龍二、ちょうだい」
「ふぅん、そんなお願いじゃ足りないな」
 ずるっ…指が抜かれる。空虚になった膣がよだれを流す。
「ああっ、下さい!龍二の、お…おちん●んで…早く、貫いてぇ!」
 自分の意識が混濁している。快楽に漬かって身動きも取れない。

「…淫乱」
 耳元で囁かれた侮辱も快楽のスパイス。
 …ぐぢゅぢゅぢゅ
 痺れる様な貫きに、快楽の悲鳴があがる。本当に二度目かと自分でも疑う程、乱れている。丹念に愛されながら、ほぐされた結果とも言えるが。
「やっぱり、きついな。痛くないのか?」
 入るだけ入ると、動きを止め聞いて来た。
「痛くない、よ…。あっん、はや…く、ぐ、ぐちゅぐちゅしてっ!!」
 膣が耐えきれず蠢く。後ろを見なくても解る。きっと呆れてる。淫乱な私に、きっと…
 ぐぢゅ、ぢゅぷぢゅ、ぐぷ、ぢゅぷ…
「あっ、あんっ…後ろ、いい!っあ、ふか…深いっ!」
「奥、良いのか…?こんなにキツいのに」
「ひぁ、あっ、いい!、っあ!きも、気持ちいいのっ!」
 先ほど中に放たれた白濁液が隙間から泡になって零れる。それほど激しい交わりに髪は乱れ、快楽の虜になってしまったようだ。
「ひぁ、きつ…キツい、おっきく…おっきくしないで、いっ…いきそ、ぅぅ」
「キツいのは、俺も…限界だからだっ、く…っあ」
 余裕も何も無く、快楽のまま登り詰める。そこには名前も年齢も、何もかもがまっさらな男と女の姿。
「っあ、いくっ…いっ、いぐっうぅ…!!!」
「つぁ、ああああっ」
 びゅる、びゅ、びゅるるる…白濁液が痙攣している膣を満たして行った。
 崩れ落ちる二つの身体。言葉も無く、荒い吐息が重なり合うだけだった。
………………
 二度も果てたのに、寝物語りの途中でまた果ててしまった。ずっと憧れていた篭崎龍奏。その物語りを紡ぐ指先…。本当だ…痛みと引換に快楽と幸福が満ちている。
「…眠い?」
 うつらうつらとベッドでまどろむ。一人暮らしなのに、こんな広いダブルベッドは狡いよなぁ。なんて考えていた。
「もう八時過ぎてる。帰らないと駄目じゃないのか?」
 私の髪を梳く。はちじ…八時……!
「えっ!もうそんな時間!?」
 ガバッと身を起こしてサイドボードに置いてある携帯を開く。…着信5件。新着メール3件。
「…お母さん怒ってるって……」
 メールは妹からで『どこにいるの?』『帰り何時?』『お母さん怒ってるよ!』の3件だった。もちろん、着信は全て自宅から。遅く帰るなんて無かった私だから、きっと心配してるのだろう。
「ど、どうしよ…」
 パニクってしまう。非常事態に限り無く弱いのだ。
「ははっ、とにかく服着て。ほら。」
 流暢に笑ってる。あぁ、なんて言い訳しよう…時間もない、あぅ…どうしよ…


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