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朱炎の記憶
【熟女/人妻 官能小説】

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朱炎の記憶-9

 男の黒光りする巨根が、ハルミの顔に突きつけられている。
 思わず息を呑んだ。自分のものより倍くらいはあるのではないか。
 男の自分ですら、勃起してああまで長大なものになるとは思いもしなかった。
 その血管の浮きだした、黒く焼けたものを、ハルミが上目遣いで眺めている。
 
 ハルミの寝室の手前、襖に隠れて物音を立てないように俺はひっそりと二人を見つめる。
 ここまで音を立てずに来るのに、随分時間を掛けたが、その間にとんでもないことになっていた。
 
「おら、チンポ、はよ咥えんか。久しぶりやろうが」
「い、いやよ、急に来て、こんな――今まで何の連絡もせずに」
「それはさっき謝ったろうが。仕事が無いと食っていけんから、仕事があるとこに出て行くのは当然よ」
「だからって、一言くらい」
「ここで、仕事が見つかったんよ。だから戻ってきた。お前の為ぞ? ほれ、はよ咥えんか。これからは可愛がってやれる」

 男は大きなものを揺らして、それをハルミの顔まで突き出した。
 いつもは強気のハルミが、ひどく弱々しく見えた。
 俺にはよくわからない大人の複雑な事情の中でハルミは葛藤しているのだろうか。
 男は強い調子で硬直を咥えるよう促した。
 そして、ハルミは何かを諦めたように厚ぼったい唇をのろのろと広げて、男の先端をゆっくりと――――呑み込んでいった。

 男のハルミへの責めは苛烈だった。
 巨根を口に含んだだけでは足りないとばかりに、男は腰を使ってハルミの喉を犯し始めた。

「オラ、もっと気ィ入れてしゃぶれや。これでたっぷり突いてやるんやから」

 男のものが、ハルミの口腔を小突きまわし、時折頬がぼこりと膨らんだ。
 ハルミは頭を男から両手で掴まれ、大口を開けながらえづいている。
 彼女のふっくらした大きな上下の唇の間を、黒く巨大なものが出入りしているのを見て、俺は勃起していた。
 あのハルミがこんな一方的に扱われるなんて。
 そして、一方的に扱う男に脅威を感じた。これが、大人の男ということなのだろうか。


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