朱炎の記憶-5
ハルミの寝室に入り、襖を閉めて二人きりになると、急に心臓の鼓動が早鐘のように打ち出した。
使い込んだ畳の上に真っ白な布団が敷かれて、裸の大人の女が横たわっていた。
ふさふさと燃えるような陰毛がハルミの股間に生い茂っている。
俺の目は、そこに釘付けだ。足を閉じているので、細部はまだ確認できなかった。
裸になってハルミの横に寝ると、俺はどうしていいのか分からずに、また彼女の乳房に口をつけた。
「フフ、サダオくん、そこ好きなのねぇ」
ハルミはそう呟くと、俺の手をとって、自らの股間に誘導した。
ふさりとした感触。さらに下に指を動かすと、ハルミは軽くだが、あっ、と声を上げた。
「そこ、指でなぞって」
ねっとりと指に絡みつくような感覚。
そこを言われたとおりになぞるたびに、指に絡みつく感じが、どんどん強くなる気がした。
そして、ハルミの吐息もフッ、フッと荒くなってきている。
俺はどうしても、そこを目で見たくなった。
「――あの、見ても?」
ハルミは口では答えなかったが、やや足を広げてくれた。
目で見た感じは、凄いとしか言えない。どういう言葉でも表現しようがない。
敢えて言うなら、凄い、だ。
赤黒い肉がひらひらと覆っていて、恐る恐るそこを広げると、鮮やかな桃色がぴくぴくと蠢いている。
その桃色に指を向けた。誘うようにひくつく部分に指をつけると、ハルミは悲鳴を上げた。
「ひいっ……そんな、急に指を挿れたらダメ……もう少しゆっくり」
「こ、こうですか?」
「う……そ、そう。そんな感じで……ゆっくり、動かして」
指がハルミの中に消えては出てくる。この感覚もやはり言葉で表すのは難しい。
ぬらりとした生物に指が吸われていて、抜き出そうとすると指を追いかけるように何かがまとわりついてきた。
ハルミはそれを続けるたびに、眉間に皺を刻みながら、ハーンと喘いだ。
この感触にハルミの表情や声を合わせて聞いていると、それだけで股間に満ちてきてしまう。
早くも石のように固まった硬直が、発射するタイミングを伺っていた。
俺はそのぬかるみから指を抜くと、ハルミに自身の硬直を見せつけた。