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朱炎の記憶
【熟女/人妻 官能小説】

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朱炎の記憶-4

 数日後、俺は興奮のるつぼに居た。
 ハルミの豊かな乳房の中に顔を埋めている。
 薄いチョコレート色の先端に口をつけると、ハルミはびくりと体を震わせた。

「あン、駄目よ。もう、見るだけって言ったのに、サダオ君エッチねぇ」

 そう言うわりには、ハルミは嫌そうには見えない。
 柔らかな胸をむしろ俺の顔に押し付けて、手で俺の頭を軽く抱き寄せるようにしていた。
 そもそもこうなったのは、今回は俺というより、ハルミの言動による。
 俺が借りた下着を返しに行くと、ハルミはこの前の約束、どうする? と俺に訊いた。
 この前の約束とは、きっとハルミの裸の件であろう。
 俺が言われたとおりにしたのに、彼女は裸になっていないから、そのことを尋ねたのだ。
 もっとも、そのことは俺がいきなり射精してしまったのが原因なのだが。
 
 ハルミは艶のある笑みを浮かべて俺を見つめている。
 彼女から裸を見せてくれるというなら、まさに渡りに船である。
 ただし、胸だけよ。ハルミはそう言ったが、それでも俺は一も二もなく快諾した。
 夏の暑い日、薄手のTシャツを彼女がまくり上げると、俺の脳をくすぐるような壮大な双丘がこぼれ出た。 
 ブラはしていなかった。それから先、俺はその双丘に吸い寄せられるように、顔を近づけいつの間にか埋まっていたのだ。

「もう駄目って言ってるでしょう? ほら、ここまでよ」
「で、でも、俺、こんなの見せられたら、たまんなくて」

 俺はハルミの体に抱きついて、そのまま押し倒さんばかりにかじりついている。
 女の肉から受けた衝撃に、このままハルミから離れたくないような気さえした。
 哀れっぽく俺がハルミに抱きついたまま懇願すると、彼女はフーッと息を吐いた。

「あたしのおっぱい、そんなに気に入った?」
「う、うん。俺はハルミさんのこと、全部、好きだよ」
「嘘ばっかり。セックスしてしまいたいだけなんでしょう?」
「そ、そんなこと」

 俺がそこで口ごもってしまうと、ハルミは少し呆れたように俺を見つめた。
 そして、彼女から俺に口づけをしてきた。肉厚のぷりっとした感触が俺の唇を覆う。
 その後に、ハルミは年の離れた弟を諭すように言った。

「――誰にも内緒に出来る?」

 俺は乳飲み児のように、こくりと頷くだけだ。


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