朱炎の記憶-10
「オーッ、そろそろ、出すぞ……おっ、アーッ!」
男はどうやら達してしまったようだ。
厳つい顔を緩ませて、大柄で筋肉質な体を震わせながらハルミの口内に発射している。
ハルミは喉まで男のものを飲み込んで、目を白黒させながら射精を受け入れていた。
男が放出したので、口技はこれで終わりかと思われたが、それで終わらなかった。
一方的に口を犯されていたハルミが、今度は男のものをしゃぶりはじめたのだ。
口の端から精液と涎の混じった粘液を零しながら、ハルミは丹念に舌を使って亀頭から陰嚢まで舐めさすった。
目にはっきりとした淫欲の光が灯っている。
「おお、おお、ええど。ようやく思い出したか」
男は我が意を得たりとばかりにニヤリと微笑む。
ハルミは一心不乱に舌と口を使っている。
そして男のものが膨張すると、そこで紅潮した顔を男に振り向けた。
男は傲然とハルミを見下ろしている。ハルミは男を哀れっぽく見つめていた。
しばらく見つめ合って後に、男はポツリと言った。
「おう、パンツ脱いで、尻こっち向けろ」
ハルミはさながらストリッパーのように扇情的にいつも履いていたショートパンツを下着ごとズルリと脱ぎ下ろして、自分の大きな尻をアピールするかのように四つん這いになって男に尻を差し出した。
男の手が餅をこねるようにハルミの尻を揉むと、それだけでビクビクと震え始める。
やがて、男の太く節くれだった指が、ハルミの股間で蠢き出すとたまらず声を上げた。
「ああっ、ああッ、ああッ、あああーッ!」
「大きな声、出すなや。こんな田舎で、誰が聞いてるか知れんぞ」
男がドスの聞いた声でそう言うと、一旦はハルミは声を抑えたが、それでも我慢できないのか嬌声を出し始めた。
嬌声は一定のテンポで聞こえた。男の指がハルミの秘肉の中に出ては入っていく。
その指の出入りする調子に合わせて、ハルミは喘いでいるのだ。
「あッ、あッ、あああ〜ッ!」
「久しぶりやから、気持ちええやろうが? んん?」
「――――」
「黙ってないで、何とか言えや」
「――い、いいわ。す、凄く、いい……」
「おう。クリもこんなにカッチカチやしな」
「がッ……!」
男が指でどこかを摘むと、ハルミは激烈に反応をして、顔を布団に突っ伏した。
尻がヒクヒクと揺れて、その揺れが大きくなった時に、ハルミの股間から水しぶきが迸った。