ヤキモチヨウスケ-9
お尻の辺りに伝わってくるひんやりした感覚で、自分がどれだけ感じているかは一目瞭然だ。
もう、何が何だかわからないくらいの気持ちよさで、気を失いそう。
あたしの身体を知り尽くしている陽介は、今度はあたしの中の一番感じるところ――クリトリスの裏側に位置する所を指で突いてきた。
「やあああっ! あっ、ダメっ! ああっ、いやあん!」
チュクチュクとたっぷりの水分がかき混ぜられる音がやけに響く。
激しく首を横に振って、そこの刺激を止めてもらおうとお願いしても、陽介はニヤニヤ笑いながら優しく攻め続けるだけだった。
「ここ、いじめられるの好きなんだもんな? こんなにクチュクチュ音立てて、いけない娘だなあ」
「はっ……、ああっ、や、やめ……」
「その顔、めっちゃエロい」
「やっ……」
上気した自分の顔を見られたくなくて、キツく目を閉じて陽介から顔を背ける。
こんな狂ってるとこなんて見られたくない。
指先の刺激に腕を噛みながら必死で耐えていたら、突然その腕を空いた手で掴まれ、どかされる。
「メグ、目開けて」
「陽……介?」
一旦指の愛撫を止めてくれた陽介は、静かな声でそう言った。
息も絶え絶えのあたしはうっすら開けた瞳を彼に向ける。
そんなあたしの髪を優しく梳きながら頬にキスをした陽介は、フッと小さく笑った。
「俺から顔背けんなよ」
「だ、だって……、恥ずかしい……」
「目瞑ってたら誰とヤってるのかわかんねえだろ? だから、目を開けて、ちゃんと俺を見て。お前を抱いてるのは誰なのか、しっかり見てて」
「……陽介」
あたしの頭を撫でてくれる陽介は、ニッと笑って耳打ちする。
「大丈夫、お前の感じてるエロい顔、すげえそそる」
「……そんなこと言わないでよ」
「だって本当だもん。せっかくさっき抜いてもらったのにまた勃っちまったし。ほら、触ってみ?」
陽介はあたしの手を取ると、自分の脚の間に導いた。
そこには陽介の言った通り、すでに反り返るほどの固さを持ったアレがあった。
「あ……」
正直な彼の身体に、顔がカッと熱くなる。
「ホントは早く挿れたくて仕方ねえんだ。一度くらいはイカせておきたかったけど無理だわ、余裕がねえ」
陽介はそう言いながら、あたしの脚の間にピンと張ったぺニスを押し当ててきた。
イキたい欲望はもちろんあるけど、陽介がワガママを言うほど余裕がない姿を見ると、あたしも一つになりたくてたまらなくなる。
「陽介……きて……」
そうして彼の身体に腕をまわしたあたしは、彼の全てを受け入れるべく、脚を思いっきり開いた。