Betula grossa〜出逢い〜-37
「茉莉菜?」
少しの沈黙の後
「......抱いて.....」
消えてしまいそうな声がした....
「えっ?」
「お願い....抱いて....」
「茉莉菜?何を言って....」
俺は茉莉菜の体の事を心配していた。茉莉菜を抱いてしまいたい....そんな欲求がないわけではなかったが茉莉菜の病気を心配していた。
「大丈夫....今日は大丈夫だから....お願い....もう我が儘は言わないから....今日は....今日だけは....私の我が儘を許して....お願い....純....」
俺は振り向いて茉莉菜を抱きしめた。
「茉莉菜....」
俺はゆっくりと茉莉菜と唇を合わせた。
俺はベッドに茉莉菜を寝かせて、上から覆い被さって
「本当にいいの?」
俺が確認すると
「うん....」
茉莉菜は小さく頷いたみたいだった。
俺は茉莉菜にキスをして舌を茉莉菜の口の中に入れた。一瞬戸惑い、それから躊躇うように茉莉菜も舌を俺の舌に絡めてきた。茉莉菜の舌を吸いながら、右手を茉莉菜の乳房へと移動させた。乳房に右手が触れた時、茉莉菜の体がピクリとして舌の動きが止まったがすぐに絡めてきた。仰向けに寝ていている茉莉菜の乳房は掌に収まる大きさだった。俺は乳房を軽く揉みながら茉莉菜の耳を甘噛みした。
「あっ....」
茉莉菜の声が漏れた。俺は唇での愛撫を耳から首筋そして乳房へと移動させた。
「アン....」
乳首の周りを舐め回した時、茉莉菜は思わず声をあげた。そのまま乳首の周りを舐め続けていると、徐々に乳首が固くなってきた。固くなった乳首を吸うと
「アン..声が..出ちゃう....」
「ガマンしないで....聞かせてよ....可愛い声を....」
「バカ....」
カーテンの隙間から差し込んで来た月の光が、はにかんだ笑顔を浮かべる茉莉菜の顔を青白く照らした。
(綺麗....)
茉莉菜の顔を見て素直にそう思った。
月の光は茉莉菜の顔しか照らしていなかったので、茉莉菜の全身を見たくなった俺はカーテンに手をかけた。
「ダメ!」
少し大きめの声がした。
「えっ?」
「ゴメンなさい....見ないで....胸に手術の傷があるの....だから....」
生まれつき心臓が悪かった茉莉菜は幼い頃に手術を受けていた。その時の傷が残っているというのだ。別に俺は気にならないのだが、女の子としては、どうしても気になってしまうのだろう。無理強いをしたくなかったので、俺は茉莉菜の裸を見るのを諦め乳首への愛撫を復活させた。
「ン....ン....」
声を聞かれるのが恥ずかしいのかガマンしていても抑えきれない茉莉菜の声が漏れ聞こえてきた。
俺は舌で乳首を転がしながら茉莉菜の秘所へと右手を動かした。指先に柔らかなヘアを感じ、暫くは太ももからヘアの辺りを撫で回していた。茉莉菜の息づかいがさらに荒くなってきた事に興奮してきた俺は茉莉菜の秘所へと右手を進めた。「アン!」
指先が突起物に触れた途端茉莉菜が声をあげた。指先で軽く転がすように動かすと
「あっ..あっ..アン..」
絶え間なく茉莉菜の声が聞こえてきた。
さらに奥へと指を進めると愛蜜が溢れ出ている秘所に触れた。クレバスを何度も指を往復させているうちに底なし沼のような秘抗に気づき指を中へと進めた。
「あっ!」
茉莉菜の声に俺は一瞬動きを止めたがそれが苦痛の声ではなさそうなのでゆっくりと指を出し入れさせた。
「あっ..いい..気持ちいいよ..純....」
そんな茉莉菜の声を聞いているうちにガマンの限界が近づいてきた俺は茉莉菜にキスをして
「いい?」
茉莉菜に優しく話しかけた。
「うん....」
微かに茉莉菜の声が聞こえた。