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Betula grossa〜出逢い〜
【ラブコメ 官能小説】

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Betula grossa〜出逢い〜-31

俺は大きな風呂に入って手足を伸ばした。4、5人は入れそうな風呂に一人で入るという贅沢を味わっていた。
「純兄ちゃん入るよ!」
笑美ちゃんの声がしたと思ったら戸が開いて、笑美ちゃんだけでなく、梓さんと香澄さんそれに姫川さんまで話しながら入って来るのが聞こえた。
「えっ!ちょっと待って!」
俺は慌ててみんなに背を向けて端に寄って目を閉じた。
「悪い!入るよ!」
香澄さんが声をかけて風呂に入って来ると、みんなが次々に風呂に入って来た。
「すみません....すぐに出ますから....」
股間にタオルをあてて立ち上がると
「ゆっくり温まってからにしろ!」
「そうだよ!香澄の言う通りだよ!」
俺は香澄さんと梓さんに腕を引っ張られて再び風呂の中に座らされた。
「ちょっと何するんですか!」
俺は必死に抗議したが
「遠慮しないでこっちを見てもいいんだよ!」
「そう梓の言う通り!4人の美女に囲まれて風呂に入るチャンスなんか滅多にないんだから!」
「そうそう!それに昨日しっかり見たんだろう?私達の裸を!」
梓さんと香澄さんにここまで言われてはこのままではいられない!俺も男だ!興味がないわけではない!俺は目を開けて4人の方を見た。
「えっ!?」
俺の目に入ったのは水着を着た美女達だった。
「どうした?鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして!」
梓さんが笑いながら言うと
「私達が裸で入って来たと思ったのか?悪かったな期待に応えられなくて!」
香澄さんが続けた。
「別にそういうわけじゃ....」
「純兄ちゃんのスケベ!」
「葛城君のエッチ!」
「笑美ちゃんに姫川さんまで....」
笑美ちゃんも姫川さんも笑っていた。
「ちょっと待って下さい!という事は俺だけ裸って事ですか?」
「そうなるな!別に気にするな!」
「梓さんは気にならなくても俺は気にするんです!」
「何言ってるんだ?昨日見たんだろう?私達の裸!これでアイコだろう?」
「香澄さん....それは....」
不覚にも俺の顔は真っ赤になってしまった。
「純兄ちゃん!顔が真っ赤だよ!」
「笑美ちゃんまで俺をからかうなよ!」
「へへへ....ゴメン....」
笑美ちゃんは照れながら笑った。
「葛城君!背中流してあげようか?」
「えっ?」
俺は驚いた。
「どうしたの?姫川さん?」
俺のそんな声は
「いい事言うね!美菜ちゃん!」
「そうだよ!少年!遠慮するな!」
梓さんと香澄さんの声にかき消されてしまった。
俺は4人に風呂から引きずり出されてしまった。俺はタオルで股間を隠すのが精一杯だった。
椅子に座らされた俺の体を4人が一緒に洗い始めた。
「こうして見るといい体してるな少年は!それなのにさっきは女の子に見えたぞ!」
右腕を洗っていた梓さんが声を出した。
「それだけ私のウデがいいからって言いたいけど....少年のモトがいいからな!」
背中を洗っている香澄さんに
「それ褒めているんですか?」
って言うと
「当たり前だろう!」
そう言って香澄さんは俺の背中を叩いた。
4人の美女達に体を洗ってもらっているという殿様の気分を味わっていた俺は、水着を着ているとはいえ裸に近い姿で俺のすぐ傍にいるという今まで経験した事がない状況に頭がボーっとして股間のタオルが落ちた事に気づかなかった。
「キャッ!」
最初に気づいたのは足を洗っていた姫川さんだった。俺が姫川さんを見ると、姫川さんは真っ赤な顔をしていた。
「えっ?」
不思議そうにしている俺に
「見えているよ!純兄ちゃん!」
笑美ちゃんの言葉に視線を落とすと....
「あっ!」
俺は慌てて股間を隠した。


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