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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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兎の決意-13

 ツキコの下着を脱がせて、そこを指で確認すると、しっとりと潤っている。
 ゴムは、既に装着していた。女性の初体験は、とても苦痛を伴うものだという。
 こればかりは男には永遠にわかりそうもない。知識としてそうだと知っているだけだ。
 ヨウコは、初めてではなかった。俺の心の何処かに、そのことが魚の小骨のように引っかかっている。
 ツキコは、キスすら俺がはじめてだと云う。ちゃんとしてあげないと。
 指で、念入りに彼女の中心部を愛撫する。ツキコの息がまた荒くなり始めた。

「あっ、もう、もう、大丈夫だから――」

 準備は出来ているという事だろうか。俺の指もそこが十分潤っていることを確認した。
 俺は体をずらして、ツキコに覆いかぶさるようにする。
 手でツキコの太ももを触り、広げようとする。その太ももがわずかに震えていた。
 やはり、怖いのだろうか。表情は、今のところは落ち着いているように見える。
 自分の体をツキコの両足の間に入れ込んだ。
 いよいよだと思った。自分のものは、もう石のように硬くなってしまっている。
 その硬直を、ツキコの中心に合わせようとするが、布団を被っているのでなかなか合わなかった。
 しばらく悪戦苦闘していると、薄目を開けたツキコと目が合ってしまった。
 
「あの……手で、掴んで、その、あてがってくれると……見えないから、さ」
「手でって、その、タムラ君のアレを掴んでってこと……?」
「布団を取っていいなら、構わないんだけど」
「――それは、嫌だわ」
「それなら……お願い、出来るかな?」
「そうよね。タムラ君だって、こういうことに慣れてるわけないものね。少し安心したわ」
「ほっといてくれよ」
「……わたしが、その、掴んで、あてがえばいいのね」
「ああ」

 俺が腰を彼女の股間に寄せると、ツキコは手を布団の下から這わせて、俺のものを掴むような動きをした。
 彼女の掌が俺の硬直に触れ、やがてしなやかな指がおずおずと握った。


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