兎の決意-10
「じゃあ、よかったら、いいって言ってくれる? 俺、見えないからさ」
「え? いいって、どういう……? あっ……!」
布団の中の俺の手が、ツキコの下着に触れた瞬間、彼女は少し驚いたような顔をした。
そして、指がその下着の股布まで到達すると、ツキコは柔らかい内ももで俺の手を挟んだ。
構わずに、中指を布に這わせてなぞると、ツキコは手で口を押さえて耐えるような仕草をする。
「ねぇ、痛くない? 気持ち、いい?」
「いやだ、そんなこと、聞かないで」
「それなら、よかったら、頷いてくれる? それなら、出来るだろう?」
「そんなの……そんなの……ああっ……! あっ、あっ……!」
俺の指が動きを早めると、その動きに合わせてツキコが声を出し始めた。
そして、空いた方の手で彼女の頭を軽く撫でると、ツキコは恥ずかしそうに目を閉じたまま頷いた。
その姿がたまらなく可憐で、俺はさらに広範に指を下着の上から這わせる。
下着は湿り気を帯びて、ツキコの俺の手を挟んでいた内ももの力は抜けてしまっていた。
俺はするりと、下着の中に手を差し込む。
ツキコの体がびくりと震えた。そして、俺の手が彼女の柔らかな陰毛に触れる。
「あああ……」
ツキコは目を閉じたまま、息を吐き出した。
彼女の薄めのアンダーヘアを指がかいくぐると、ついに柔らかい肉の感触が指に伝わる。
その瞬間、ツキコは眉間に皺をよせた。
「うっ……!」
「どうした? 痛い?」
いかんせん見えないので、俺が何かやってしまったのかと思ったが、ツキコは首を横に振った。