実行-4
『あぁ奥さん、奥さんもうイクよ…あぁ、おああぁ…』
再び片手に構えたカメラがその瞬間に迫る。
仁美の体は男の突き上げに激しく揺れ動き、映像の手ブレは激しいものとなった。
乳房は上下に波打ち、キュッとした乳首が一定の範囲で残像を残す。
『うぅっ…イク、ああぁ!!!』
ヌプズプッ…
男は一気に仁美の秘唇から肉茎を引き抜くと、上半身に跨がり欲望の塊を吐き出した。
ビチャッ ビュルルッ
放出された白いゼリーは、仁美の胸に放たれ、液だまりを作る。ビデオカメラは仁美の全身を舐めるように映し、ここで電源は落とされた。
『ふぅっ…』
男は満足の表情で仁美を眺めると、そそくさと服を着直した。足元にあったティッシュを手に汚した乳房を何事もなかったように拭うと、仁美の体が元の姿に戻される。
『気持ちよかったぜ…奥さん。次会うときが楽しみだ…』
男は意味深な言葉を残し、ビデオカメラからSDカードを引き抜く。
もちろん、その言葉は彼女には聞こえるはずもなく。
男は携帯メールを打ち綾瀬に送信した。
帰りの車内、男は綾瀬にビデオカメラを渡すと、彼はその動画を早速再生し、小さな画面を食い入るように眺めた。
自分の妻が寝取られる姿に、彼はひどく興奮しているのだ。
満足した綾瀬は男を約束した場所まで送り届ける。
ここまでが互いの約束だった。『じゃあ綾瀬さんここで』
男はSDカードを手に握りしめ車を降りる。
もちろん綾瀬はその存在に気付くことなく、アパートに向け車を走らせた。
『さあ…次はどうするな』
男は次の計画を企みながら、闇に消えていった。