計画-1
店内にかかる軽快なメロディ。男は商品を手にすると、レジを見渡した。
昼前のスーパーとあって、店内は買い物主婦達で賑わいを見せ5番まであるレジにはすべて列が伸びている。
休む間もなく同じ事をひたすら繰り返す店員の接客だが、心のこもった笑顔はまったく色褪せることはない。
ボタンを弾く細い指、どの店員も左手の薬指にリングを光らせパート主婦であることを容易に窺わせる。
『いらっしゃいませ』
男は店員を観察しながら2番レジにしばらく並んでいると、ようやく精算が回ってきた。
店員は明るく癒されるような声で優しく微笑む。
平等な接客のはずが、その男にとっては特別に映っていた。
年は20代半ばだろうか、肩まで伸びた明るいブラウンの髪と白い肌に浮かぶ控えめな頬のチークが人妻の清楚な印象を与えポロシャツから伸びた適度な二の腕が、商品を通す度にプルプルと弾んでいる。
その光景は、まるで無防備にさえ感じた。
男はさらに観察する。
エプロンで遮られ、胸のサイズはわからないが『綾瀬仁美』のネームプレートだけは、男の目にしっかりと焼き付いた。
(やっぱりこの女に違いない。こんな綺麗な上玉を…)
男は彼女に微笑むと、脳裏に数日前に覗いたサイト画面を浮かばせた。
……………………………………No.1415
題名 妻を寝取ってください
妻が他人棒で犯される姿を見てみたいです。妻は27歳、157pの胸はD、普段はパートしてます。どなたか魔法で妻を寝取ってもらえませんか?
勿論妻は知りません。
……………………………………
1週間前に偶然見つけた寝取られ願望の書き込みだ。
冷やかしと好奇心から、男は参加希望と書き込んだ。
すると、投稿者からはすぐに返事が届いた。
それから何度かメールのやりとりが始まり、添付されてきた画像を見て男は驚いた。
(あの店の店員じゃないか…)数日前に偶然訪れたスーパーのレジ係の店員が、投稿者から送られてきた画像の女と似ているのだ。
それを確かめるために、男はこのスーパーにやって来た。
そして、男の予感は見事に的中した。
いま目の前でレジを弾く彼女こそが、投稿者の妻である綾瀬仁美なのだ。
『お会計398円になります』
仁美はそんな夫の計画があるともを知らずにレジを打ち終えると、男にまた微笑んだ。
その柔らかな笑顔に男の支配欲は沸々と沸き上がる。
『たっぷりと可愛がってあげるからね…』
男は独り言を呟くと、スーパーを後にした。