投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

高校デビュー
【学園物 官能小説】

高校デビューの最初へ 高校デビュー 52 高校デビュー 54 高校デビューの最後へ

第八話(行為なし)-2

「そうなのか?まだフィギュアやアダルトゲームは捨てていないみたいだが…」

「僕がオタクだったのは中学までなんですよ」

「それはもう聞いた。で、捨てないのか?」

「う…その、ですね…」

オタクは卒業したが、そう簡単に捨てられる物ではない。
将来プレミア価格とかつくかもしれないし!

「フィギュアはまだいい。だがアダルトゲームは捨ててほしい」

「うぅ…」

「その分、私の体を使っていいから…な?」

「気持ちは嬉しいですけど、その…エロゲーにはエロゲーの魅力があってですね。抜きゲーから泣きゲーまで多種多様なんですよ」

「よくわからないが、捨てたくないのだな?」

「はい…」

「そうか…ならHはお預けかな…」

死刑宣告を受けた。

「えぇ!?ズルいですよそんなの!」

「だってそのエロゲーとやらで事足りるんだろう?」

「や、あの、捨てないだけでやるわけではなくて…」

「やらないなら捨てればいいではないか」

「だからそれは、女の人がバッグを買っちゃうみたいなアレで…」

「私はバッグに興味がないからわからないな。バックならともかく」

「さりげなく下ネタ挟まないでくださいよ…」

ともかく、エロゲーを捨てる捨てないについての話はまだまだ長引きそうだった。

   ***

連休明けの5月7日火曜日。
僕たちはドキドキしながら登校した。

「桃園、大谷。今すぐ職員室にこい」

校門で待ち構えていた教師に捕まり、半ば無理やり職員室へ赴く。

「もう一度聞くが、あの動画は隠し撮りされたものなんだな?」

セックス見せつけ動画に関しては聞かれなかった。

「はい」

僕より先に香澄さんが頷く。

「大谷が仕組んだことではないんだな?」

「僕にそんな趣味はありませんよ」

そう言うと香澄さんに腹を肘で突かれた。
どの口が言う、みたいな顔をしていた。

「わかった。じゃあその件は警察に話しても問題ないか?」

「お願いします」

「うむ。だが不純異性交遊は校則で禁止されている。知ってるな?」

「はい」

でも、と僕は続ける。

「不純じゃありませんよ」

「そうだな。先生、私たちは結婚します」

「結婚ってお前ら…遊びじゃないんだぞ?」


高校デビューの最初へ 高校デビュー 52 高校デビュー 54 高校デビューの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前