今宵、満月の夜に-3
そんなことを考えていたら服の中に温かい大きな手が入ってきた。
「な・・・っ、何する・・・。」
「何って・・・ナニするんだけど。」
悪びれた様子もなく男は答える。
「何で・・・。」
「何で・・・か。あのな、世の中には『ギブ&テイク』というのがあってだな。与えられたら今度はお返しに相手に与えるんだ。まぁ、あげたら貰うってやつだ。」
ふんふん、と頷きながら話を聞く。
「夕べは俺の血をあんたにあげたろう?だから今度は俺が貰う番なわけ。」
えぇ〜っと・・・それはつまり・・・。
「いただきます。」
顔の前で合掌し、またもや体に覆いかぶさる。
唇を再び塞がれた。
「ん・・・っつ。」
やめてよ、と言おうと口を少し開けた瞬間、自分の口腔内に舌が入ってくる。
しかも好き勝手に中を弄ぶ。
どんどんっ、と胸を叩くがびくともしない。
暫く口腔をなぞられていると、なんか妙な気分になってきた。
酸素不足のせい?
頭の中がぼーっとしてきて・・・気付けば押し返す筈の両腕にしがみついていた。
これは、何ていう感覚なんだろう。
そんなことを考えていたら、不意に唇が離れた。
「ん・・・はぁ・・・。」
なんだかもの寂しくて、彼を見上げる。
「煽るなよ。」
煽ってなんかいないもん!そう叫んでやろうとしたが
「ひゃ・・・んんっ・・・あ・・・ん。」
シャツを手早く捲し上げられ、胸の突起を舐められあられもない声が出てくる。
「敏感な体だなぁ、ルゥは。」
にぃ・・・っと笑みを浮かべ、ちろちろと見せ付けるように突起を舌で転がす。
なんだかとても悔しくてきっと睨みつける。
「ほんとにかわいいな、ルゥ。・・・キスと胸の愛撫だけでもうこんなだ。」
下着の中に手を伸ばし蜜壷を指でなぞる。
そして睨んでいた両瞼にキスを落とす。
「やぁ・・・んぁ・・・あんっ。」
初めて他人に触られた刺激で背中が弓なりになる。
「や・・・もぉ・・・むりぃ。」
何が無理なのか自分でもわからないが、なんだかこれ以上はいけない気がした。
「も・・・だめぇ・・・。」
懇願する。
「ルゥ・・・。」
名前を呼んで、彼はくすっと笑った。
「ああああ・・・っ。」
クリを指で摘まれ、体にびりびりとした電気が走る。
「まだ無理、も駄目もなしだよ。これからなんだから。」
そう言うと両足を広げられ、間に自分の体を入れてきた。
蜜壷に彼の育ったモノがあてがわれ体を強張らせる。
「あぁ・・・っつ・・・。」
一瞬だった。膜が張り裂けるような痛みが走りぎゅっと目を瞑る。
「・・・平気か?」
今まで好き放題しておきながら、急に心配そうな声を掛けられギャップに驚き目を開けた。
「平気じゃない・・・。」
なんか、らしくなくて嫌味を言ってやった。
「その分じゃ、平気そうだな。」
苦笑いしながら私」の髪を梳いた。
そしてゆっくりと腰を動かし始める。
最初のうち、ほんとにきつくて抜いて欲しかったのだけど何度も擦られているうちに違う感覚がまじってきた。
「んぁっ・・・。」
奥の一点を突かれ、体がびくりと跳ね上がる。
「ふぅん・・・ここがいいんだ?」
そう言うとそこばかり執拗に責めたてた。
「あぁっ・・・そこ・・・やぁ・・・っだめぇ・・・。」
ふるふると頭を振る。