第五話(行為あり/本番あり)-1
「香澄さん!」
家に入るなり彼女の名を叫んだ。
「竜…」
居間のソファで悲しみに暮れていた香澄さんを抱きしめる。
「じゃ、俺はバイトに遅れちまうからよ」
直也兄さんはそう言って出かけていった。
「ニュース、見ましたよ…」
「うん…事務所に迷惑をかけてしまったからな…」
ケジメをつけたつもり、なのだろう。
「学校はどうするんです?」
まだ僕は何も言われていないが、明日になれば色々言われることだろう。
僕たちは高校生なのだから。
「行くしか、ないだろう…」
「香澄さん…」
不意にキスをして、そのままソファの上に押し倒した。
そこでようやく気付く。
「香澄さん、ネックレスは…?」
「えっ…あれ…ない…」
首もとを見やり手で確認し、香澄さんの瞳からとうとう涙が出てきた。
「ごめん、竜…せっかく君から貰ったのに、なくしちゃった…」
「…じゃあ、罰です」
そう言って、慰めるように首周りをペロペロと舐める。
「んぅっ、んっ…い、犬かっ、竜は…」
「子犬サイズの竜ってことで。れろ」
「うっんっ…それっ、竜か、ぁん…」
首周りを舐めているだけなのに、すごく敏感に反応してくれる。
演技…ではないだろうなぁ。
「ふぁっ、ふっ…いつまで、んっ、舐めてっ、るんだぁっ…」
「れろれろ…死ぬまで?れろれろ」
「やぁっ、んっ…ずっと、するつもりかっ、ひゃぁっ…」
このままイッてしまうんじゃないかと心配になるほど感じているな。
「竜、私っ…おちんちん、欲しいっ…」
「ダメですよ。これは罰なんですから」
紺のセーラー服に身を包んだ彼女の姿を眺める。
「実は僕、セーラー服って大好きなんですよね」
「竜は変態なのだな…」
「そこでそんな変態な僕は、あえてセーラー服を脱がさずにセックスしてしまおうと考えています」
「好きにしろ…私の体は、竜のものだからな…」
では、と早速上着の中に手を突っ込み、ブラジャーを外す。
今日はピンク色だった。
「これって勝負下着?」
「うん…」
動画のことがなければ学校でセックスするつもりだったんですね、わかります。