第三話(行為あり/本番あり)-7
香澄さんはすっと立ち上がり、僕の膝の上に跨がってきた。
「か、香澄さん…?」
「私のことも、気持ちよくしてくれるんだよな?」
香澄さんはバッ!とゆるTを脱ぎ、僕の頭に被せてきた。
「ちょ、見えないんですけど…」
「み、見えなくていいんだ」
被せられたゆるTを取ろうとすると、香澄さんの手に掴まれて阻止されてしまう。
「ま、待て。悪いようにはしないから」
「じゃあどうするのか言ってください」
視界真っ暗じゃ何をされるのか不安で仕方ない。
「胸を…出そうと…」
「胸を、出す?」
香澄さんの手が離れていき、しばらくして頭に何かを巻き付けられた。
「な、何をしたんですか?」
「私のブラジャーを巻いた。ふふ、他人に見られたら大変な恰好をしているぞ、君」
「えぇっ!?」
頭にゆるT被って、その上にブラジャー巻いて。たしかに他人に見られたら通報されかねない恰好なんだろうな。
しかしブラジャーが僕の頭に巻かれているということは、香澄さんは今、おっぱい丸出しというわけだ!
「ふふ…」
香澄さんに手を握られ、そのままおっぱいへと導かれた。
「わ、柔らかい…」
おっぱいに限らず、香澄さんの体はどこもかしこも柔らかすぎやしないだろうか。これではどうあっても狼になってしまうというものだ。
「んぁっ…や、優しく、だ…」
乳房を揉んでやると、香澄さんがいやらしい声をあげた。
何も見えない状態でおっぱいを揉み、彼女の口から漏れ出る声を聞くというのは、中々どうして興奮するじゃないか。
「んっ…やっ、ぁん…」
くっそ!香澄さんがどんな顔で感じてるのかめちゃくちゃ気になる!
見えないならせめて、もう少し激しくしてしまおうか。
「んひゃぁぁっ!?」
勃起した乳首を指で転がしてみると、香澄さんが一際高い声をあげた。
「そんなに声出したら気付かれちゃいますよ」
無論トイレはドアで仕切られてはいるが、そのすぐ向こうに誰かが歩いていれば聞こえてしまうだろうし、今のような声を出されると最悪受付まで聞こえかねない。
幸いなのは劇場がひとつしかなく、そこで上映中の『アインズゲート』はさっき始まったばかりということ。
上映前に用をたし忘れていたり、おしっこが近い人(しょっちゅう尿意を催す人)がいなければ上映中にトイレへ行く、ということはないはずだ。