「すき?」-5
「先生、キスって、イチゴの味しないんだね。あれ?レモンだっけ?」
私はおどけて言ってた。・・・何とかこの場を和ませなければ。
「へ?いきなりなんだよ?」
「ほら、ファーストキスは、そんな味するっていうじゃん?私、ファーストキスって
どんな味するんだろうって楽しみにしてたんだけど。」
先生は、フフッと笑うと、また私に顔を近づけた。
ちゅっ、軽いキスをすると、また舌を滑り込ませてきた。先生の舌は、生き物のよう
に動き、私の口の中で動く。私は、どうして言いかわからず、舌をまごつかせた。
先生は、私から唇を離すと、
「どんな味がした?」
っと聞いた。
「・・・うーんと、先生の味?」
私はドギマギしながら答えた。また先生は、笑った。そして、私の耳にキスをした。
私は、ビクッと震える。
「イヤだったら、言って?やめるから」
先生は、そう言うと、私の耳をなめ始めた。私の背筋にまた続っと何かが走る。
「ひゃぁ・・・」
先生の舌は、私の耳をなめながら、そのまま首筋を伝った。なんとも言えないその感
覚に、私は身を捩じらせる。
「ひゃぁ・・・あ・・・」
「藤崎の声、すっげーエロい。」
先生は、耳元でそう言うと、私の胸に手を滑り込ませた。先生の手は、シャツの上か
ら私の胸をまさぐると、まるで上に円を書くように揉みしだいた。正直・・・くすぐっ
たい。こそばゆくて、身をくねらせると、先生の膝の上から落ちそうになる。する
と、先生は、私の腕を持ち、先生の首に導いた。
「俺の首に腕を回して。」
私は、言われたとおりにした。・・・何となく、逆らい辛くて。
私が動揺している間にも、先生の手と口は、せわしなく動いている。・・・私このまま
先生とエッチしちゃうのかな・・・?どうしよう。
とうとう、先生の手は、シャツの下から手を入れると、シャツの中に滑り込んでき
た。先生は、手馴れた手つきで、私のブラのホックをはずすと、直接私の胸に触って
きた。
「・・・先生、手馴れてるね。」
何となく、私は面白くない。自分でもビックリするくらい冷たい声が出た。
「はは、やきもち?」
先生は、笑いながら答えた。
なんかムカツク。
「別にそんなんじゃ・・・わっ!」
私は、反論するより先に、先生が与えてくる感覚にビックリしてしまった。先生は、
パンをこねるように私の胸を揉んでいたかと思うと、私の胸の突起物を見つけ、人差
し指と中指の間に挟みながら揉んできたのだ。
「せ、先生・・・」
初めての感覚に、身をくねらせる事しか出来ない。
「藤崎って、結構胸デカイのな。」
先生は、そ知らぬ顔でそんな事を言う。私は顔を真っ赤にしながら、どうすればいい
のかわからず、先生の肩に頭を預けた。
「先生、私こっぱずかしくて死にそうだよ・・・」
「せっかく藤崎と付き合えたのに、死なれたら困るな。」
先生は意地悪そうに笑いながらそう言い、私に取り合ってくれなかった。
自然と、私の息もあらくなる。私は、くすぐったい感覚以外の何かを感じ始めてい
た。これが、気持ちいいって事なのかな?何とも言い難い感覚に、私は先生の首の後
ろに添えていた手でシャツを握り締め耐えた。そうこうしているうちに、先生の右手
はそっと私のお腹を撫でると、スカートの中に入れてきた。
―これ以上はまずい!
本能的にそう思い私は先生の右手を掴み、静止しようとした。