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「お前ら、何やってんの......」
て&あ&は「...まっちゃん!!」
左肩から腕までをガッチリ固定されたトイレ帰りの誠が立っていた。
「デカイ声出すなよ....しかもなんだその花。縁起わりぃな」
三人が買った花は菊だった。
「俺はまだ死んでねぇ...」
四人は、腹の底から笑った。
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ま「あんまり笑かすな....痛ぇよ...」
あ「でも良かった。元気そうで」
ま「お陰さまでな。それより、絢ちゃんは...」
は「怪我自体はどうにか。精神的には......まぁ...な。取り敢えず明日から面会可能になったから会いに行くよ」
ま「そっか....よかった...」
は「...まっちゃん、ありがとう。マジで。あの時まっちゃんが居合わせてなかったら.....おまけにデカイ怪我までさせちまってよ....」
ま「気にすんな。俺の方こそ、役に立てなくてよ」
は「んなことねぇ。借りは必ず返すから、早いとこ退院しろよ」
ま「貸しを作った覚えはねぇよ。水くさいのは無しだ。退院も早ければ明後日には出来る見通しだし」
あ「ほんとに?大丈夫なの?」
ま「傷は縫合してるしさ、暴れさえしなければ入院してる意味もねーんだよ。ここ、ヒマだし」
て「山中は2〜3週間みたいなこと言ってたけど」
ま「それは傷が安定するまでの期間なんじゃねーの?俺自身よく分かってねーけど意外と楽勝っぽい」
あ「やっぱさ、図太いんだよまっちゃんて」
ま「もうちょっと労る気はねーのか...」
て「そう言えばさ、トイレってどうしてんの?もしやナースさんがまっちゃんの息子さんを....的な?」
ま「ねーよ、そんなの....。座る方で全部済むしよ」
て「あ、そっか」
は「なんかさ、息子に管をぶっ込まれるって話聞いたことあんだけど」