投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

246
【青春 恋愛小説】

246の最初へ 246 47 246 49 246の最後へ

8-3

--------------------------------------------------------------------------------------

早々に学校を抜け出した三人は、担任から預かっていた複数枚の書類と課題、適当なお菓子を携えて誠の病院に向かった。

途中で花まで買い、当初の予定以上にお見舞いらしくなってしまった事を、病室を前にしてから恥じた。




て「502号室、照屋誠.....」

あ「なんか、緊張するね...」

て「あぁ....」

あ「こういう時って....どんな感じで行くもんなんだろ...」




鉄弥と暁生が立ち往生している様を見かねて、ノックも無しにドアを開けた元。




は「まっちゃーん!いるかー!」

あ「ちょ...でかい声出すなよ...!」




流れで病室に入ったが、ベッドは空だった。
開け放たれた窓から、心地よい風が入り込む。




て「あれ、いなくね?」

あ「病室合ってるよね?」

は「あいつ...窓から落ちたとかじゃねーよな」




元は冗談で言ったつもりだったが、他の二人の顔は青くなっていた。
それを見た元も、自分の発言ながた血の気が引いた。




て&あ&は「...まっちゃん!!」




三人は血相を変えて窓に駆け寄り、見渡した。
しかしどこにも誠は見当たらない。




あ「まっちゃん.....」

て「もしかして....回収された後とか.....」

は「おい....縁起でもねぇこと抜かすな....」

て「お前が最初に言ったんだろ....」




窓際で呆然としていると、三人の背中側から聞き慣れた声がした。





246の最初へ 246 47 246 49 246の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前