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9歳差のジレンマ
【幼馴染 官能小説】

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俺だけの晴菜-2


二人の話が一段落したのは22時も回ったころで
間宮がそろそろ帰ると言い出した。
転勤を受け入れたからにはまとめる資料は山ほどある。
家に帰って一仕事よ!と
言った間宮はやっぱり男の同僚の倍は働いているように思えた。

転職するわけでもない。
海外に行くわけでもない。九州に行くだけだ。

次に会うときには本当の意味でいい同僚になっていると思う。
俺も負けないように仕事に精を出すか。
晴菜のことばかりで手につかなかった仕事へのやる気が出てきた。

「今日はおごるよ」
「いいわよ。最後だからって恋人みたいな事しなくても」
「いや。恋人としてじゃなくて、同僚として。転勤の餞別と昇格のお祝い」

そう言って伝票をつかむ俺に珍しく間宮は素直に

「んじゃ、ご馳走様」と初めて俺におごられた。
こんなんじゃ、はじめから恋人っていえないか・・・

レジを済ませようとしていた俺の耳に入ってきたのは晴菜の笑い声だった。

え・・・・
晴菜?
こんな時間に、飲み屋に晴菜の声?
レジで会計を済ませた後
「悪い」といって
間宮の横をすり抜け晴菜の声がしたほうに歩いていった。




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