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9歳差のジレンマ
【幼馴染 官能小説】

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俺だけの晴菜-3


聞き間違いであってほしいという願いはあっさりと退けられ
そこで目に入ったのは軽い笑い声とともに楽しく飲んでいる男女6人だった。
そこに晴菜がいた。

「おい!晴菜!」

座っている晴菜に対して立っている俺は位置だけではなく
声も態度も威圧的に晴菜に話しかけた。

そこにいた6人はいっせいに俺のほうへ目を向けたけど
俺は晴菜以外は誰一人として目に入らなかった。

「純にぃ・・・」
驚いて俺の名前を呼ぶ晴菜に
「帰るぞ!」
といって立たせようとした。
「兄貴じゃん」
目に入らなかった周りを見ると亮がいた。
お前かよ・・・
「晴菜をこんな時間にこんな場所に連れ出すな。晴菜が高校生だって分かってんだろ?」
こんな時間に飲み屋にいる晴菜にいらいらするのか
晴菜を連れ出した亮にいらいらするのか
やきもちを妬いている俺自身にいらいらするのか
よくわからなかった。

「亮、晴菜の分、いくら?」
やっと立ち上がった晴菜の手を引き寄せ
亮をにらみつけた。
「兄貴、晴菜を連れて帰るの?
ふ〜ん・・いいよ。俺が連れ出したんだからおごる。はじめからそのつもりだし」
「もうこんなところに晴菜を連れ出すなよ!」
「何?やきもち?」
亮は口の端をわずかにあげて俺にしかわからない程度に笑った。



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