隼人【3】〜8月21日(水)〜-9
「うぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
ドビュルルゥゥゥゥ!ビュクンッッッ!
「ふにゃぁぁぁぁぁっ!?」
ツツーリアさんの奥へ大量の精液を注いだと同時に、彼女もまた激しい喘ぎ声をあげて絶頂をむかえた。
「はぁ、はぁ…」
「ハヤト様のが…お腹に…」
イッたというのに俺を解放してくれないツツーリアさん。
「そろそろ、足どけてほしいんだけど……」
挿入したままではまたイッてしまう。
「ハヤト様の…ワタクシの中で、まだ大きいままですわよ…?」
出したりないのは確かだ。
というか、ユグドラシルになってから満足できたことはない。何度出しても同じ量の精液を繰り返し出してしまうのだ。
ユグドラシルとなった者は精力が飛躍的に上昇する――そう聞いていたけれど、こんなに元気では困りものだ。
「ああ…出してやるよ」
「んうっ…」
彼女の期待に応え、膣内で混ざりあった愛液と精液を潤滑液にし、ピストン運動を再開する。
「んやぁ、ぁん、ぁん…ひぐぅっ、んはぁっ…」
浅く激しくしつつも、何度かに一度だけ奥を突く。
その度にビクンビクンと彼女が体が痙攣し、喜んでいるのがわかる。
「くぅぅんっ…んぎぃぃぃっ…」
「はぁっはぁっ…」
「はぁっ、んうっ…び、びんかっ、んに、ひぎぃっ!?敏感にぃ、なって、いますのでぇぇっ…」
「はぁっはぁっ…もっとっ!突いてほしいんだろっ!」
「やぁぁっ!?イクイクっ、ハヤトさまぁっ…イッてしまいますっ…!」
「俺も、だっ…!」
トドメとばかりに突き上げ、激しく喘ぎながら俺たちは同時に達した。
「はぁ、はぁ…」
ツツーリアさんはようやく解放してくれて、俺は彼女の横に仰向けに倒れた。
「妊娠…してしまいますわね」
妊娠――その単語を聞き、膣内射精したことを俺は激しく後悔した。
美咲という彼女がいながら他の女に童貞を捧げ、あげく二度も中に出してしまった。
美咲にバレたら殺される。ツツーリアさんに実は振られていないことがバレても殺される。
自分で招いたこととはいえ、この状況は絶体絶命じゃないか。