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夢を叶える七性剣
【ファンタジー 官能小説】

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隼人【3】〜8月21日(水)〜-10

「ハヤト様……」

彼女が体をすり寄せてきて、腕に胸を押しつけられる。

「……好きですわ」

「んっ!?」

彼女は不意に俺の唇を塞いだ。
その瞬間、彼女はベッドの上を転がって勢いよく下へ落ちた。

「大丈夫か!?」

「な、んですの、これっ……!?」

とりあえず大丈夫そうではあったが、自分の体を抱きしめてブルブルと震えていた。
恐らく『強い夢』を持っていて、今のキスで性剣士として覚醒してしまったのだろう。

「はぁ、はぁ…ハヤト様…これは…」

覚醒した――つまりキスをした瞬間、頭の中にユグドラシルや七性剣などの必要な情報が流れ込んできた、と美咲が教えてくれた。
ツツーリアさんも知らない情報が流れ込んできて、混乱しているのだろう。
そこでふと思う。
性剣士はユグドラシルに中出しされると性剣が神化するらしい。
なら覚醒前に中出しした場合はどうなるのだろうか?

「性剣は、神化していますか?」

情報が流れ込んできているなら、今の質問の意味も理解できたはずだ。

「覚醒しただけ、ですわ……」

彼女は体を震わしたまま、虚空へと手を伸ばす。

「シャイデリア……」

そう呟き、何かを掴むように手を閉じた。


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