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9歳差のジレンマ
【幼馴染 官能小説】

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俺と晴菜と間宮と亮-11


「とにかく!」
あぁ。
「姫ちゃんだって一生バージンじゃねぇんだ。
いつかは誰かに抱かれる。
それが純は、自分じゃなくてもいいのか?じっくり考えろ!」
「・・・・・」
「それからな!姫ちゃんをどうにかする前に
彼女をどうにかしろ!二股はすんな!彼女にも姫ちゃんにも失礼だ!
今日はお前がおごれ。くだらねぇ話を長々と聞いてやったんだ。
それぐらい俺に感謝しろ!」

帰り際に雄二はそう捨て台詞を吐いて
タバコに火をつけて帰って行った。

俺じゃない誰かが晴菜を抱く。
優しく、オンナ慣れしている亮が大事に抱くのか。
荒々しく、高校生の佐藤が思春期特有の感情で抱くのか。

そのどっちも、我慢ができないと思った。

まずは・・・
雄二の言うとおり間宮のことをはっきりさせよう。

間宮とはっきりさせようと思ってから
間宮と話すチャンスをうかがっていたが
なかなかそれは訪れなかった。

俺も間宮も仕事は殺人的に忙しかったし
間宮は転勤のことを女性の課長に相談しているらしかった。

俺に相談したことも驚きだったが
女性とはいえ上司に自分の身の振り方を相談したのには驚いた。

間宮はそれほど今回の決断には慎重だった。
そんなときに本当の恋人ではないとはいえ
俺のことで煩わせていいのかわからなかったから
無理に間宮との時間を取ろうとは思わなかった。

間宮も主任ごときの俺に相談するより
女性の課長に相談したほうが参考になると思ったんだろう。

あれから俺たちの間に転勤の話は出なかった。

俺に相談をしないということは
俺のためにここに残るという感情はないわけで
改めて俺たちの関係が
セフレに近い恋人未満だったんだと思い知らされた。



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