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「もしもーし!」
「あ、みーちゃん?おはよ」
「おはよう!」
「昨日は悪かったね。寝てた」
「ううん、気にしないで!鉄弥くんも一緒だったんでしょ?絢ちゃんに聞いたよー」
「あー....いたね、そんなやつ。てか、授業中だった?」
「ううん。今日は講義午後から」
「あ、ほんと」
「元ちゃんこそ、授業は?....もう始まってる時間だよ!」
「まぁ、遅刻?」
「ちゃんと行きなさいっ!」
「.....今からみーちゃんち、行こうかな」
「ダーメ!ちゃんと学校行きな?ね?終わってから遊ぼうよ」
「....うん」
「今日バイト無いでしょ?だから、学校の後にね?そうだなぁ...6時で!」
「うん。迎えに行くよ。いつもの正門のとこね」
「うん、ありがと。じゃ学校行くんだよ?また後でねー」
「うん。講義がんばってね」
「元ちゃんもね!ばいばーい!」
「うぃーっす」
欠伸をひとつ。
食器を台所に片付けて、水を掛ける。
「みーちゃん.....良い子だなぁ....」
咥えた煙草の煙に目を細めながら、元は呟いた。