3-2
「やべ.....制服のままだ........。ま、いいか...」
頭を掻きながら、携帯に目をやる。
メール受信のアイコン。
「.....みーちゃん.....」
『お疲れさま!絢ちゃんに聞いたけど、寝ちゃってるらしいね!バイトも程ほどにしなよ?連絡ちょーだい! ミホ』
メールには、飾り過ぎない程度のデコレーション。
「......可愛い....」
死んだ魚の様な目をしながら、黙々と飯を食べる。
焼き魚を見ながら、元は妙なシンパシーを感じた。
「メール......電話のがいいか......」
モゴモゴしながらメールを見返す。
この時、元は既に授業に遅刻していることに気付いた。
「まぁ.....いいか...」
着信履歴から、「みーちゃん」を探す。
発信。
呼び出し音が流れる。
「あー....授業中か....」
呼び出し音が続く。