俺にとっての晴菜-16
「新任だって聞いたけど?」
「ああ。2年間、民間企業でサラリーマンしてた。でもやっぱり教師になりたくて学生時代にとった教員免許で今年からA校の教壇に立つことができたんだ」
「雄二がセンセイねぇ・・・」
軽く肩にパンチを食らわすと
雄二も照れ笑いをして好青年と晴菜の方をみた。
「純、お前いまだに女子高生と付き合ってんの?」
あ?
女子高生と???
・・・・あ、ぁ・・・
晴菜か?
そう思ってると晴菜と好青年がこっちに向かって歩いてきた。
好青年は近くで見るとさらに好青年だった。
いい男だ。
こいつと付き合えば良いのに。
「三宅先生。文化祭の終了時間ですが、変更なく予定通りで良いですか?」
好青年は雄二に話しかけた。
その言葉から晴菜にも雄二がミヤケセンセイだと気づいたらしく
「三宅先生!!!」と
驚きの顔を雄二に向けた。
「純の彼女ちゃん?」
俺の友人とA校の教師と言う両面の顔から晴菜を覗き込んで
やさしく笑いかける雄二に晴菜は顔を赤くした。
晴菜でも照れるんだな。
俺はその様子を面白く見ていた。