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9歳差のジレンマ
【幼馴染 官能小説】

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俺にとっての晴菜-14


「職員室に行ってみたらどうかな?」

文化祭だから職員室にいるとは思えなかったが
何か意見を出さないといけない雰囲気だったのでとりあえず言ってみた。

晴菜は、そっか!と目を輝かせた。
職員室にいるわけないだろ・・・
と思ったけど
そんなことを言えるはずもなく

「職員室ってどこ?」

と腕を引っ張る晴菜をしぶしぶ職員室のほうに連れて行った。

本当に校内放送かけたいぐらいだよ。
まったく。
職員室の前はほかのブースと変わらず
人でごった返していた。

そんな時、男の俺から見ても
「お!いい男」と思えるような
背が高くて短髪の好青年がいた。

その青年を見るや否や
晴菜は今までつかんでいた俺の手を離し
その青年に駆け寄った。

「佐藤君!!!」

晴菜に離された手は何かを失ったように
寂しく、やけに風が冷たかった。
俺はその二人に近づくこともせず
廊下の壁に背中をついて二人を見ていた。

今日は半日、晴菜はたくさんの男に声をかけられたけど
自分から声をかけていったのはあの青年が始めてだ。




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