投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ヒプノ・フラッシュ
【SF その他小説】

ヒプノ・フラッシュの最初へ ヒプノ・フラッシュ 0 ヒプノ・フラッシュ 2 ヒプノ・フラッシュの最後へ

先輩の贈り物-1

私は向山幸男(むこうやま さちお)という、心理療法士です。

大学病院の心身医療で催眠療法とか箱庭療法とかやってました。

同じ大学の先輩がNASAから帰って来たときに一本のペンライトをくれました。

「相手の目に向けてノックボタンを押すと一瞬フラッシュが光るんだ。

だが、このフラッシュの青い光は特殊な光でね。

5秒くらい相手をフリーズさせる。

その間前頭葉の働きが止まるから、暗示を受け入れやすくなる。

向山は時間をかけて催眠誘導するみたいだからこれを使うと良い。

単4電池1本で5・6回フラッシュが使える」

私は先輩に感謝した。だが、先輩は声を潜めた。

「実はこれヒプノフラッシュと言って、CIAが使うスパイグッズ用に開発されたものなんだ。

実際は水素電池を使って強力に相手を洗脳するものなんだが、俺が改造して弱めてある。

これのことは絶対秘密にしてほしい。

お前には学生時代色々迷惑をかけたり世話になったから、そのお礼だと思ってくれ」

先輩はそのまままたアメリカに戻って行った。

だが、その後いくら連絡を取ろうとしても音信普通になってしまった。

 


ヒプノ・フラッシュの最初へ ヒプノ・フラッシュ 0 ヒプノ・フラッシュ 2 ヒプノ・フラッシュの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前