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9歳差のジレンマ
【幼馴染 官能小説】

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今の晴菜と今の俺-1


俺が9歳の時に隣の家に生まれた晴菜は
本当に小さくて小さくて可愛かった。

兄弟は3つ下の弟の亮しかいなかった俺は
女の子の扱いがよく分からなかったけど
そりゃぁ、宝物のようにかわいがった。


だけど、小説やドラマのように
恋心なんか全くなかったし
それは亮や晴菜にとっても同じだと思う。

幼馴染に恋をしたり
付き合ったりなんて言うのは
実際にはめったに聞かないし

そもそもずっと一緒に育った妹みたいなこに恋心なんか
抱くはずはない。

晴菜も同じで
俺のことは「純にぃ」と呼ぶ。

お互いに色気なんか全くなくて
意識もしていない。

そもそも9つ離れているというのは
生活の世界が違う。

晴菜が小学校の時、俺は高校生だったし
晴菜が中学の時は、もう社会人だった。

晴菜の恋愛事情がどうだか詳しくは知らないし

俺は俺で高校・大学・社会人と
その時その時で彼女がいた。

それは自然なことだったし

お互いにきっとなんとも思ってない事実だった。






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